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| 日本では、新薬の承認時期が諸外国よりも数年遅いというドラッグ・ラグ問題が深刻になっています。これまでは海外で実施された治験データを活用するブリッジングスタディが促進されてきましたが、今後は国内での承認を海外と同調させ、有効で安全な医薬品を一日も早く患者さんの元へ届けるために、国際共同治験(グローバルスタディと呼ぶ場合もあります)の実施が望まれています。国際共同治験とは、同一の治験実施計画書を用いて2カ国以上の国で同時に実施される臨床試験のことで、多くのデータを早期に集積でき、各地域での重複した試験を回避できることから開発の効率化が図られ、高騰する開発費用の削減に繋がり、世界同時承認などメリットがあります。 |
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日本における国際共同治験の実施はまだまだ始まったばかりで、2007年1月時点で日本が組み込まれているのは6件にとどまっています。6件中4件が癌を対象とした治験であり、癌領域で国際共同治験の取り組みが進んでいます。(製薬協ニューズレター1月117号より) 今年度は当院でも国際共同治験の受託が数件あり、確実にその実施件数は増加しているようです。
当院では現在2課題の国際共同治験が実施中で、新たに3課題の受託契約を締結し、これから開始予定です。この5課題の内訳は、3課題が癌領域で、あとは循環器領域、救命領域となっています。 |
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| 国際共同治験では、患者登録を国際電話やFax、インターネットで行ったり、症例報告書を海外へFaxすることがあり、これらが使用できる回線の整備が必要です。 |
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| Visit毎に必要な検査キットが組まれ提供を受けることがほとんどですが、そのセッティングを医療機関で実施する場合もあります。また検体は海外の検査会社へ航空輸送となるため、通常は検査会社が回収に来ますが、搬送のみを行う搬送業者が間に入ることがあります。そのため提出検体の伝票処理や梱包などを決められた手順で医療機関が行うことがあり、その管理が不十分だと正確なデータを収集できないことになるため、注意が必要です。 |
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| 通常国内治験では1患者1薬剤番号ですが、国際共同治験の場合は、処方ごとや数ヶ月ごとに薬剤番号が変わるものもあるので、その度に薬剤番号を手順どおりに(国際電話、Fax、インターネット等)取得する必要があります。また内服薬は海外と同じくボトルで患者さんに提供となるため開け方や服薬指導は注意して行っています。 |
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国際共同治験では、英語の治験薬概要書、治験実施計画書、症例報告書が必須文書であり、その和訳は参考資料となるのが一般的です。症例報告書は英語で記載されており、併用薬や合併症も英語での記載が求められます。また、検査キットや画像を送付するための伝票記載や連絡等も英語です。 現在、CRCはこれらの症例報告書に四苦八苦しながら対応していますが、今後国際共同治験の増加が見込まれる中、CRCには高い英語力が求められています。
国内治験に比べ煩雑な業務が増加し、CRCは日々悪戦苦闘していますが、責任医師の指導のもとモニターの協力を得ながら適正な実施を目指し努力しています。国際共同治験ではアジアの代表として日本人のデータを世界に出すことが重要であり、治験に関わるスタッフ全員が良いお薬を少しでも早く患者様に届けられるように日々がんばっています! |