独立行政法人国立病院機構大阪医療センター

HIV感染制御研究室

是恒之宏 室長(併任)

臨床研究センター長

国立病院機構には145病院のうち、臨床研究を積極的に推進するため10の臨床研究センター、60の臨床研究部、43の院内標榜臨床研究部・臨床研修機能が選定されています。2008年4月より臨床研究部は臨床研究センターに格上げとなり、これまで1部5室であった組織が、2部9室と大きくなりました。その中の1室に研究センター直轄の臨床研究推進室があり、治験管理部門と臨床試験支援部門を再編成しました。治験管理部門は2010年2月現在CRC8名(看護師6名、薬剤師2名)、データマネジャー1名、事務補助5名で、迅速かつ質の高い治験実施をサポートしています。当院の多くの医師は、通常の診療業務に当たるだけではなく、常に患者様に最新の医学に則った治療を提供するべく研究的姿勢を併せ持ち、学会発表、論文発表も積極的に行っています。医師が積極的に研究に取り組み、1人1人の患者様への治療法の選択肢を少しでも多く提示できることは、その病院における医療の質を高めることにもつながります。

また、昨今治験の環境はめまぐるしい変化を遂げています。治験の実施はこれまでは 医薬品開発国の日・米・欧が中心となって世界をリードして来ましたが、ここ数年はアジア諸国の台頭が目覚しく、製薬企業は日本で治験を実施するよりも、開発費用が安く、 治験実施が早いアジア諸国で治験を実施することが増えてきました。このことは、日本 における医薬品産業の衰退を招くだけでなく、日本の患者様の治験薬の使用データが蓄 積できず、一日も早い新薬の誕生を待ち焦がれる患者様の不利益は重大なものになりま す。厚生労働省もこの対策として平成19年度より「新たな治験活性化5ヵ年計画」を打 ち出しています。当院もこの拠点医療機関に準じる施設として、治験活性化への取り組 みを積極的に行っているところです。病気で苦しむ患者様により良い医薬品を一日も早 くお届けできるよう微力ながら精一杯努力していきたいと思います。

臨床試験支援部門の構想としては、従来からも治験管理センターは治験と併せて自 主研究の審査も行ってきましたが、今後は臨床研究推進室として治験(企業主導・医師 主導とも)のみならず自主臨床研究の支援も積極的に行ないたいと考えています。

平成21年4月から適応されている「臨床研究に関する倫理指針」では、臨床研究の実施体制も治験に近い倫理性と科学性が求められるようになってきています。今後とも患者様 の診療に役立つ臨床研究を積極的に推進してまいりますので、ご理解・ご支援のほどよ ろしくお願いします。

 

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臨床研究推進室