皮膚科アレルギー科・形成外科

羽白 誠

 当科は平成13年4月に部長が交代いたしました。4月よりアトピー性皮膚炎や慢 性蕁麻疹、円形脱毛症、尋常性乾癬、尋常性ざ瘡、多汗症、抜毛癖などの心身医学的 診断と治療を専門的に行っております。ストレス社会といわれる昨今、身体疾患のみ の診療ではなく患者さん個人の病気に関わるストレスを無視することはできない時代 ではないかと思います。患者さん個人の心理社会的な背景をふまえた診療を常に心が け、患者さんのQOL改善を目指した医療をしております。特にアトピー性皮膚炎に 関しては社会の与える影響は大きく、患者さんの混乱を招いてしまっているのが現状 であります。こういった患者さんたちの誤解を解くのもわれわれの使命のひとつと思 います。
 そのほか皮膚アレルギー疾患をはじめとする皮膚疾患を全般に扱っており、従来よ りの下肢静脈瘤などの血流障害、膠原病もひきつづき専門外来を設けております。ま た皮膚皮下腫瘍に関しましては、形成外科と皮膚科協同で外科的治療、化学療法など を中心に積極的に行っております。形成外科は腫瘍の他、各科の術後の再建や顔面外 傷、整容的な手術も行っております。
 研究面ではアトピー性皮膚炎などの皮膚科疾患における心身医学的研究をオリジナ ル、他施設との協同などで行っております。

【平成13年度研究業績発表】
―著述発表―
Yoshitatsu S, Takagi T, Ohata C, Kozuka T: Plantar verrucous carcinoma. Report of a case treated with Boyd amputation followed by reconstruction with a free forearm flap. J Dermatol 28:226-230, 2001

Minami H, Kozuka T, Sakai H: A case of fiberglass dermatitis. Environmental Dermatology 8: 65-66, 2001

A-1
尾川丈一、羽白 誠 監訳:「アンコモン・ケースブック−ミルトン・H・エ リクソンの全症例−」、ウイリアム・H・オハンロン、アンジェラ・L・ヘクサム 編、亀田ブックサービス、2001年 12月

A-2
南 宏典小塚雄民:ATL「注意を要する皮膚病変」石橋康 正、吉川邦彦 編、部分改訂、82-83、医薬ジャーナル社、2001

飯田さよみ藤井 宏南 宏典森脇 要辻 上真由美澤岡和子垣内多恵子:糖尿病患者の病識向上で退院 <6カ月後のHbA1cが低下した!「成果で魅せる!クリニカルパス」、近畿地区医療質 保証検討会編著、119-125、日総研出版、2001

林 靖二森脇 要、飯田さよみ、南 宏典:患者満足度調査の結果 はさらなる患者サービス向上の必要性を警告している!「成果で魅せる!クリニカル パス」、近畿地区医療質保証検討会編著、276-285、日総研出版、名古屋、2001

池田かおり南 宏典佐々木道江:パス導入後2年間の職員 意識調査はスタッフの意識改革を物語っている!「成果で魅せる!クリニカルパ ス」、近畿地区医療質保証検討会編著、361-368、日総研出版、2001

A-3
羽白 誠:アトピー性皮膚炎患者の職場・学校不適応、ストレスと臨床 、10:24-27、2001

足立 準、庄田裕紀子、羽白 誠:尿膜管瘻、皮膚43:151-152、 2001

吉龍澄子、高木 正:上眼瞼広範欠損の再建例、大阪医学35:150、 2001

岡野昌樹、南 宏典小塚雄民:ファイバーグラス皮膚炎、医薬 ジャーナル37(11):5-12、2001

中森 綾、佐野栄紀、板見 智、吉川邦彦:顔面の尋常性白斑に対する活性 化ビタミンD3外用療法、臨床皮膚科55:635-637、2001、訂正文:臨床皮膚 科、55:885、2001

A-4
羽白 誠:皮膚科における心身医学、臨床医学の展望2001−皮膚科学 −、日本醫亊新報、4010:25-26、 2001

A-5
安藤哲也、原信一郎、石川俊男、佐久間正寛、羽白 誠、細谷律子、横山郷 子:アトピー性皮膚炎の心身症としての診断・治療ガイドライン研究。平成12 年度厚生省精神・神経疾患研究委託費による研究報告書(2年度班、初年度班) 、2001

―口演発表―
HASHIRO M, SHODA Y, ADACHI J: Maladjustment to job or school in patients with skin diseases. The 9th International Congress of Dermatology and Psychiatry, Barcelona, Spain, March 2001

YOSHITATSU S, TAKAGI T: A new tie-over method improves cosmetic results. The 2nd Joint Meeting of Japan-Korean Society for Dermatologic Surgery, Tokyo, November 2001

TAKAGI T, YOSHITATSU S: Treatment for nevi of the lower elyelid margin. The 2nd Joint Meeting of Japan-Korean Society for Dermatologic Surgery, Tokyo, November 2001

OGATA WN, TAKAGI T, YOSHITATSU S, YOSHIOKA N, TAHARA S: Single hair graft on the split thickness skin graft over third degree burn area. The 8th Asian Pacific Congress of International Conference for Plastic Reconstructive and Aesthetic Surgery, Taipei, April 2001

B-3
羽白 誠:アレルギー疾患難治例に対する心身医療とその効果−アトピー性 皮膚炎患者の場合−。第13回日本アレルギー学会春季臨床大会ワークショッ プ−アレルギー疾患と心身医療−、横浜市、2001年5月

B-4
羽白 誠:皮膚科患者の職場・学校不適応質問紙の検討−第1報−。第 42回日本心身医学会総会、鹿児島市、2001年5月

吉龍澄子:整容的な植皮のための小工夫。第44回日本形成外科学会総会学 術大会、大阪市、2001年4月

吉龍澄子木内良明坂井浩志吉田 謙河原 邦光:上眼瞼メルケル細胞癌−集学的治療を行った2例。第17回日本皮膚悪性 腫瘍学会学術大会、東京都、2001年5月

中森 綾、乾 重樹、仲村雅世、山口裕史、小林照明、吉良正浩、佐野榮 紀、浅田秀夫、板見 智、吉川邦彦:巨大な腫瘤を形成したCytophaic histiocytic panniculitisの一例。第100回日本皮膚科学会総会、東京都、2001年4月

B-5
羽白 誠:アトピー性皮膚炎と心身医学。阪大OA会特別講演、大阪 市、2001年9月

羽白 誠:アトピー性皮膚炎と抑うつ状態。尼崎デルマ会特別講演、 尼崎市、2001年11月

B-6
羽白 誠、庄田裕紀子、足立 準:皮膚科患者職場学校不適応質問紙の妥当 性について。第52回日本皮膚科学会中部支部総会、京都市、2001年11月

庄田裕紀子、羽白 誠、足立 準:Congenital Malignant Melanomaの1例。 第152回大阪皮膚科症例検討会、大阪市、2001年3月

足立 準、庄田裕紀子、羽白 誠:皮膚転移を契機に発見された胆管細胞癌 の1例。第55回兵庫県皮膚科医会学術集談会、神戸市、2001年6月

吉龍澄子木内良明坂井浩志吉田 謙河原 邦光:上眼瞼に発生したメルケル細胞癌の2例。第320回大阪眼科集談会 、大阪市、2001年2月

吉龍澄子、高木 正、吉岡直人:腹部皮弁を用いたBrent法による切断指の再 建。第76回日本形成外科学会関西支部学術集会、大阪市、2001年6月

吉龍澄子、高木 正:眼窩内腫瘍−経頭蓋的アプローチにて摘出した2例 −。第25回大阪府医師会医学会総会、大阪市、2001年11月

高木 正、吉岡直人、緒方慶隆、吉龍澄子:内視鏡を用いた皮下良性腫瘍切 除術。第3回和歌山クリニカルデルマ研究会、和歌山市、2001年1月

坂井浩志中森 綾南 宏典小塚雄民井上 信正河原邦光倉田明彦磯ノ上正明、撫養宗信:化 学療法6年後に再発したsubcutaneous panniculitic T-cell lymphoma(SPTL)の 1例。第94回近畿皮膚科集談会、2001年6月

B-9
羽白 誠:アトピー性皮膚炎と心身症。アレルギー診察室ラジオ大阪 、2001年8月放送