看護部

小山洋子

 当院看護部の活動は、国立大阪病院に付与された西日本の拠点病院としての災害医 療とブロック拠点病院としてのエイズ、基幹病院としてのがん・循環器の4つの柱 に、8つの専門医療について18の委員会・プロジェクト・ワーキングが看護・教育研 修・臨床研究・情報発信に取り組み、各活動の研究業績と個人の臨床での研究業績を 看護研究業績として集大成した。
 平成11年度からの「公募制」は確実に定着し、今年度は、院内研究発表に42題の 応募があり、政策医療ごとに口演と示説に会場を分け、活発な質疑や意見交換が行わ れた。
 特に、実践の場で疑問に感じたことについて仮説を立て、立証したものについて自 発的に、あるいは、看護研究委員会の推薦を受けて総合医学会13題、日本母性衛生 学会4題、近畿地区看護学会2題、医療マネージメント2題をはじめ、大阪看護協 会、クリニカルパス、エイズ、災害看護、がん、循環器、眼科、ストーマリハビリテ ーション、治験等の学会または研究会などに総計53題が院外において発表された。
 平成14年3月には、「看護」がEBN(M)に基づいたより専門性の高い技術職とし て、看護に従事する者を『看護師』と称号が変更された。その名称に相応しく、 WOCN、治験、エイズコーディネーターの学会への招聘が増えてきた。
 当院においては、スペシャリストとジェネラリストが役割において自立し、かつ、 相互に連携しながら専門領域のエキスパートナースが有機的に機能する看護部を創造 することを目指している。看護に関する研究の発表の機会は今後も増え、研究活動が より一層活発に行われる土壌を育だち、臨床実践のみならず研究においても量から質 の転換を図りつつ、看護の専門性が研究の取り組みと成果に裏付けられ、結果とし て、より質の高い看護の提供になるよう期待したい。

【平成13年度研究発表業績】
−著述発表−
A-2
小山洋子:クリニカルパス実践における看護の主体性と役割。成果でみせ るクリ二カルパス87−95、日総研、2001

森田 文:医療者用パスの改良で看護記録時間が短縮した。成果でみせる クリ二カルパス、305−313、日総研、2001

笹山久美代:1日入院システムの導入により患者のニーズに柔軟に対応する ことが可能になった。成果でみせるクリ二カルパス337−343、日総研、 2001

吉田美和子:白内障パスの使用は新人教育と看護業務の標準化に効果があっ た。成果でみせるクリ二カルパス369−377、日総研、2001

森下典子:治験コーディネーター業務と体制。医薬品の臨床試験とCRC 、薬事日報社、2001年

A-3
榊原陽子仲村章代村田充功井上磨智子福 原吉典:アトピー性皮膚炎をもつ透析導入患者の看護−MRSAを保菌した症例を経 験して−大阪透析研究会会誌19(2):149−152、2001年

春中寿江:「看護事故発生12要因」分析を用いた看護事故防止の取り組み。 医療の広場41(8):23−30、2001年

A-4
横野満子:恒久的心臓ペースメーカー植え込み術のクリニカルパス。総合 循環器ケア1(3):125−134、2001

中村恵美:狭心症検査のクリニカルパス。総合循環器ケア1(4): 126−137、2001

福峯美智代:CABG用のクリニカルパス。総合循環器ケア1(5): 131−145、2001

植松 都新井妙子:PTCA用のクリニカルパス。総合循環器 ケア1(6):128−134、2001

高木淳子:急性心筋梗塞における治療計画ガイドライン作成の取り組みと今 後の課題。総合循環器ケア1(2):126−134、2001

―口演発表―
B-4
坪井陽子国岡洋子黒田友希柿本由美子西 本京子:全人工股関節置換術後の脱臼を未然に防ぐ患者指導。日本股関節学 会、2001年

藤井秀子牧山真理東 美帆及川真紀子横 野満子西本京子:当院のプリセプター制度の現状と今後の課題。第 56回国立病院療養所総合医学会、2001年

和田喜代子灰本まち子山中政子南 理恵國井伸子福井久美子安達慈由子:がん告知後患者・家族 が安定に向かう要因。第16回日本がん看護学会、2001年

山中政子和田喜代子灰本まち子南 理恵國井伸子福井久美子安達慈由子:政策医療プロジェクト (がん看護)の活動と今後の課題。第56回国立病院療養所総合医学会、 2001年

前田聡子木本一二三上田なつみ奥野明美:当院 卒後、一、二年目看護婦のストレンに関する実態調査。第56回国立病院療養所総 合医学会、2001年

柳田笑子木村恵子中塩頼子林 亜紀藤井 由香佐藤美春松浦賢長:親の性交に遭遇した経験と性意識と の関連。第42回日本母性衛生学会、2001年

桑野恵理子正松本悟恵杉浦亜矢子杉本久美子安田孝子松浦賢長:出産が産後の性生活に与える影響に関する研 究。第42回日本母性衛生学会、2001年

宮崎佳奈趙 春香吉田友里磯口ツユ子佐 藤美春松浦賢長:子どもの服飾と母親の育児不安・自己評価との関 連。第42回日本母性衛生学会、2001年

宮本かおり磯野真理安富優子村井松美渡 邊玲子岡崎篤彦:半母児同室制と母児同室制における母乳育児の比 較。第42回日本母性衛生学会、2001年

古田寧子矢野典子中田万貴子横田典子上 田なつみ:糖尿病教育入院、インスリン導入目的入院、腎症コントロール目的入 院 クリティカルパス。第3回医療マネージメント学会、2001年

加藤ひとみ森川瑞穂横山恭子下司有加柿 本由美子小野恭子上田なつみ:接遇インシデントレポートが 少ない原因についての一考察。第56回国立病院療養所総合医学会、2001年

下司有加柿本由美子小野恭子上田なつみ:業務 変更回数、夜勤の疲労、看護婦のゆとりからみた変則二交替制勤務導入の評価。 第56回国立病院療養所総合医学会、2001年

笹山久美代森田 文友田恭子、犀川由紀、新庄和美、 他:小・中・高校におけるHIV感染予防教育の実態。エイズ学会、2001年

藤尾泰子:大腸クリティカルパスにおけるバリアンス評価。第3回医療マ ネジメント学会、2001年

藤尾泰子:S状結腸切除術の在院日数と診療点数の比較。第56回国立病院 療養所総合医学会、200>年

藤尾泰子:当院の胃切除術パス。近畿クリティカルパス研究会、 2001年

森田 文藤尾泰子神田直子福井久美子:新人教 育におけるクリニカルパスの教育的活用。日本クリニカルパス学会、2001年

森田 文山野佐知子笹山久美代:活動耐久性低下をきた したカリニ肺炎患者のADL拡大。第56回国立病院療養所総合医学会、 2001年

安岡真由香:胃切除術後における「自由食」の課題。第3回医療マネジメ ント学術学会、2001年

山南真由美:胃切除術後における「自由食」の課題。第56>回国立病院療 養所総合医学会、2001年

池場亜衣子吉田麻紀中村真由子森本民子:腹臥 位安静患者の看護の現状。第56回国立病院療養所総合医学会、2001年

芝池みどり深谷愛子小岩るみ子谷口恵子實光瑞穂高木順子若井聡智乗松千鶴:救命救急 センターICUの医療器具使用に関連した感染サーベイランス。第56<回国立病院療 養所総合医学会、2001年

宮澤幸子織田幸子繁浦洋子藤純一郎:保健婦と の連携によるPML患者の在宅療養支援をとおして。第56回国立病院療養所総合 医学会、2001年

織田幸子宮澤幸子繁浦洋子藤純一郎:保健婦と の連携によるPML患者の在宅療養支援をとおして。エイズ学会、2001年

森下典子柚本育世政道修二堀川裕子北川 智子是恒之宏楠岡英雄:CRC養成研修要綱の評価。第 56回国立病院療養所総合医学会、2001年

磯野真理嶋田由美池田仁美上田恭子荒本 さえ子北野千代美繁浦洋子:転倒・転落のインシデントレポ ートに記述された内容の実態調査〜要因分析できるインシデントレポートを目指して 〜。第56回国立病院療養所総合医学会、2001年

B-6
渋川依子金谷香里吉田美和子:白内障術後患者の点眼手 抜の実態調査。第17回日本眼科看護研究会、2001年

中井麻紀子宮川育子立花 泉:水頭症手帳を活用した水 頭症・二分脊椎症児の親の意識調査と退院後指導のあり方について。日本二分脊 椎研究会、2001年

王地暁子:胃切除術後における「自由食」の課題。第43回近畿地区国立病 院療養所看護学会、2001年

西川裕子:患者に付き添う家族への看護サービスの検討。大阪府看護協会 看護学会、2001年

深井照美:これからの看護がめざすもの。第43回近畿地区国立病院・療養 所第看護学会、2001年

深井照美山中政子池尻千乃繁浦洋子西庄  勇三嶋秀行、ストーマ連絡会:ストーマ外来と病棟の連携。第 43回関西STOMA研究会、2001年

山中政子深井照美柿本綾子繁浦洋子西庄  勇三嶋秀行、ストーマ連絡会:造設1年後にストーマ自己管理をした イレオストメイトの1例。第43回関西STOMA研究会、2001年

B -7
磯野真理:母子同室、母乳育児への課題。大阪母乳の会、2001年