看  護  部
小山 洋子

 平成14年における看護部の活動は、「患者参加」「チーム医療」「看護の質の保証」「看護の標準化」の視点で目標を立て取り組み、ワーキング、プロジェクト、委員会活動においては、「看護の品質管理」「効率」「人材育成」の視点で計画・実施した。本年度新しく活動が開始されたものとして、褥瘡対策チーム、化学療法室が稼働し、医務部・薬剤部・看護部・事務部等、チーム医療が目にみえるかたちで充実し成果が出ている。さらに、災害看護プロジェクトがエキスパートナースの養成プログラムに取り組み、感染対策チームがリンクナースの教育研修を行っている。
今年の看護研究業績としては、国立病院療養所総合医学会9題、日本がん学会2題、感染管理学会、医療マネジメント学会、緩和医療学会、集中治療学会、災害看護学会、エイズ学会、クリニカルパス学会等、国内学会の全国年次学会、地方会および分科会研究会へ39題の発表がされた。
院内の看護研究発表には、口演14題、示説18題の応募があり、2日間にわたり、看護職員延べ398名の参加のもと、活発な質疑や意見交換が行われた。
今年は大きな活動の取り組みとして病院機能評価再受審にむけて、看護師長会、副看護師長会、各看護単位がCSプロジェクトを中心に一体となり、安全管理・感染防止・記録ガイドライン・看護基準手順マニュアル・教育能力開発・環境整備の6つのワーキンググループに分かれ準備を進めてきた。その活動の中で多くの課題の整理、改善ができた。この機会に修正や改善されたシステムやマニュアルを、各看護単位で今後活用し評価していくことで、次の改善への道しるべとなると考えている。
看護師の学会等への研究発表や著述活動も、年々増加している。看護職が専門職として位置づけられるために、さらに質の高い看護提供につながるような研究活動を期待したい。

【平成14年度研究発表業績】
A−2
古田寧子、森川瑞穂、横山恭子、下司有加、柿本由美子、小野恭子、上田なつみ:糖尿病教育入院クリティカルパス「患者サービスと評価につながる実例クリティカルパス」、日総研、pp.154-167

森下典子、楠岡英雄、政道修二:インフォームドコンセント「21世紀の大学病院」、日本評論社、pp.112−115

政道修二、森下典子、堀川裕子、柚本育世、北川智子、豊田俊江、是恒之宏、楠岡英雄:治験実施機関側から見た事例「 C国立大阪病院。臨床試験におけるプロトコール逸脱の〈ケース別〉事例解析・防止対策集」、技術情報協会、155−163

A−4
植松 都:循環器のクリニカルパス、PTCAパス。総合循環器ケア2(6):128−134

立花 泉、福峯美智代、小山洋子:共に育つプリセプター制度。小児看護25(10):1368−1381

田中陽子:Q&Aですぐわかるチューブ管理の看護手技。消化器外科ナーシング(11):24−29

田中康晴:針刺し、切創防止への取り組み。オペナーシング17(10):44−51

森下典子:治験コーディネーターの視点で見た学会。ターミナルケア12(3):236

森下典子:治験コーディネーターが治験内容の説明場面で用いたアプローチ。Quality Nursing 8(7):59〜64


B−3
小山洋子:国立病院の看護管理者として専門認定看護師をどのように迎え活用するか。第57回国立病院療養所総合医学会、福岡、2002年10月

B−4
楠岡英雄、森田文、恵谷秀紀、東堂龍平、廣島和夫、中島和江、松村泰志、武田裕、蜂谷昌広、大嶋比呂志:インシデント情報登録収集事業の指定フォーマット報告に対応した院内インシデント・レポート・システムの構築。第22回医療情報学会学術大会、福岡、2002年11月

和田喜代子、灰本まち子、山中政子、南 理恵、國井伸子、福井久美子、安達慈由子:がん告知後の患者・家族が安定に向かう要因。第16回日本がん学会、松山、2002年2月

山中政子:術後補助化学療法を終了した乳がん患者の心理的変化。第16回日本がん看護学会学術集会、松山、2002年2月

深井照美、三浦啓子、西田恵子:ストーマ装具選択におけるアセスメントツールの有効性。日本ストーマリハビリテーション学会、熊本、2002年2月

小倉久美子、白阪琢磨、水嶌由紀、山崎邦夫、赤野威彦、古濱俊成、吉崎悦郎:当院における中心静脈カテーテル関連感染サーベイランス。日本環境感染学会、大阪、2002年2月

安岡真由美、本田恵子、笹山久美代:小腸ろうを伴う開放創ケアの実際。関西ストーマ学会、大阪、2002年6月

高橋雪子、東世津子、井手ひとみ、乗松千鶴:当院救命センターICUにおける肺炎リスクの実際。集中治療学会、大阪、2002年6月

福井久美子、森田 文、渡邊玲子、藤尾泰子、大辻裕子:パス導入による医療の標準化と質の保証の検証。第4回医療マネジメント学会、京都、2002年6月

森田 文:新人教育におけるクリティカルパスの教育的活用。第4回医療マネジメント学会、京都、2002年6月

山中政子、柿本綾子、繁浦洋子、三嶋秀行、辻中利政:通院で化学療法をうける再発大腸がん患者が抱える困難と対処行動。日本緩和医療学会、松山、2002年6月

戸高絹代、福田ゆかり、福島邦代、福井久美子:化学療法後の味覚障害の実態と食事支援の検討。第33回日本看護学会成人看護U、松山、2002年8月

宮本かおり、植木知歩、江口裕理子、森 真理、安富優子、渡邊玲子:母親の母乳育児に対するイメージの変化−出産前後の比較から−。日本母性衛生学会、旭川、2002年9月

滝川奈央子、小林鈴枝、松浦紀子、杉田涼子:LDRにおける助産師の助産ケアに対する満足度。日本母性衛生学会、旭川、2002年9月

名畑優保、河崎千亜紀、四方文子、高島景子、光木悦子:虚血性心疾患の自己管理支援−私の健康ファイルを使用しての指導効果−。日本心臓病学会、名古屋、2002年9月

福島由紀子、鈴木智美、西本京子:全人工関節置換術を受けた患者の安全で安楽な体位変換を目指して。日本股関節学会、札幌、2002年9月

森 真理、西本京子、乗松千鶴:当院の災害看護マニュアルの検証。日本災害看護学会第4回年次大会、岩手、2002年9月

吉原敦子、中村真由子、白井かおる、森本民子:眼科疾患患者が感じる入院環境の騒音。第57回国立病院療養所総合医学会、福岡、2002年10月

井手ひとみ、東世津子、高橋雪子、大山和子、乗松千鶴:当救命救急センターICUにおける肺炎リスクの実態。第57回国立病院療養所総合医学会、福岡、2002年10月

福井久美子、森田 文:パス導入による医療の標準化と質の保証の検証。第57回国立病院療養所総合医学会、福岡、2002年10月

安富優子、川崎広子、佐藤美香、森 真理、奥野明美、上田なつみ、森本民子:当院看護師の看護研究に対する意識調査。第57回国立病院療養所総合医学会、福岡、2002年10月

奥野まどか、笹山久美代:短腸症候群の患者に対する栄養価の有効性。第57回国立病院療養所総合医学会、福岡、2002年10月

藤田美保、中原 晶、古場豊子、藤井秀子、松井宣子、井上磨智子、乗松千鶴:当院の項目別看護記録の現状。第57回国立病院療養所総合医学会、福岡、2002年10月

池野誠子、金 幸美、田中綾子、三浦啓子、井内典子、藤井秀子、灰本まち子、奥野明美:当病棟におけるナースコールの実態調査−患者ニーズを把握するために−。第57回国立病院療養所総合医学会、福岡、2002年10月

森下典子、柚本育世、豊田俊江、楠岡英雄、是恒之宏、政道修二、堀川裕子、北川智子:一般市民の治験へのイメージから今後のCRCのあり方を考える。第57回国立病院療養所総合医学会、福岡、2002年10月

野口涼子、中野かおり、寺下久代、小野木宏美、和泉京子、上原ます子:利用者のニーズに対応して実施した訪問看護の評価。第33回日本看護学会地域看護、島根、2002年10月

田中綾子、丸橋直子、東美由紀、阪井亜希子、森岡亜希子、渡辺洋子、国重美香、實光瑞穂、綾部志津、樋口久子:当科におけるバリアンス評価システムとバリアンスの実態。第3回日本クリニカルパス学会、横浜、2002年11月

笹山久美代、森田 文:中学校におけるHIV感染予防教育の実態と教育支援。第16回日本エイズ学会、名古屋、2002年11月

織田幸子:当院のチーム医療における問題と課題−看護の視点から−。第16回日本エイズ学会、名古屋、2002年11月

北野千代美、繁浦洋子、岩見有里子、井内典子:エイズ拠点病院とブロック拠点病院における看護職員教育のあり方の検討。第16回日本エイズ学会、名古屋、2002年11月

B−6
西田恵子:国立大阪病院における乳がんパスの課題。乳がんクリティカルパス研究会、大阪、2002年1月

林 奈菜、宮川育子、中井麻紀子:先天性疾患をもつ患児の父親の意識調査。二分脊椎研究会、名古屋、2002年6月

谷野成美、渋川依子、吉田美和子:両眼白内障手術の術前不安の提訴をさぐる。日本眼科研究会、水戸、2002年7月

芝池みどり、深谷愛子、小岩るみ子、谷口恵子、金田淳子、乗松千鶴:当院救命救急センターにおける医療器具使用に関連した使用率と感染率の比較検討。近畿地区国立病院療養所看護学会、大阪、2002年9月

北野千代美、繁浦洋子、岩見有里子、井内典子:エイズ拠点病院とブロック拠点病院における看護職員教育のあり方の検討。近畿地区国立病院療養所看護学会、大阪、2002年9月

松田久美子、松野昌美、吉田美和子:3交替と2交替の勤務体制における患者満足度を知る。大阪府看護協会看護研究学会、大阪、2002年12月

芝池みどり、深谷愛子、小岩るみ子、谷口恵子、金田淳子、乗松千鶴:救命救急センターICUの医療器具使用に関連した感染サーベイランス。大阪府看護協会看護研究学会、大阪、2002年12月

藤本和美、川端泰代、上田なつみ:当院看護師の病状説明の場における実態調査。大阪府看護協会看護研究学会、大阪、2002年12月

柚本育世、森下典子、豊田俊江:市民公開講座のアンケート結果から治験の被験者ケアのあり方を考える。大阪府看護協会看護研究学会、大阪、2002年12月