婦人科
伴千秋
 婦人科は、大阪における子宮癌治療の草分けとして出発・発展し、全国でも屈指の婦人科癌治療施設として、世界産婦人科連合(FIGO)の悪性腫瘍登録機関の1つに選ばれている(我が国では当院と岡山・熊本・長崎・北里大学の5施設)。当然診療の中心は「がん」であり、入院患者の約半数が悪性腫瘍患者で、年間の症例数は例年200例前後である。ちなみに2003年度の症例数は、子宮頸癌93例、内膜癌49例、卵巣癌39例、その他11例、計192例であった。
 このような日常の診療の中から浮かび上がってくる「癌患者の妊孕能や排尿を始めとする日常生活機能の温存」、「5生率が十分でない進行癌患者に対する、化学療法を含めた集学的治療の効果」などを当面の課題として、手術術式の改良・手術適応の見直し・最適な補助療法の組み合わせの検討などを進めており、その成果を順次発表している。
 また、子宮筋腫や卵巣嚢腫をはじめとした良性疾患においても、術後後遺症の最少化・必要な機能の温存を第一義とした治療を旨としている。
  
【平成15年度研究発表業績】
A-3
永野忠義、鈴木瞭、荒川奈央子、榊原敦子、高橋秀元、平野剛、伴千秋:子宮体癌における腫瘍マーカーの臨床的意義、日本産婦人科腫瘍学会雑誌:21(3) 199,2003

荒川奈央子、永野忠義、宮西正憲、榊原敦子、高橋秀元、平野剛、伴千秋、鈴木瞭、河原邦光、倉田明彦:子宮体部類内膜腺術後早期に腹腔内に漿液性腺癌を発症した症例、日本産婦人科腫瘍学会雑誌:21(3) 238,2003

A-4
鈴木瞭、永野忠義、伴千秋、岡垣篤彦、平野剛、高橋秀元、榊原敦子、藤田浩平、荒川奈央子、小澤満:子宮頸癌手術における傍大動脈リンパ節郭清の意義、産婦人科の世界:55(4) 74-77,2003

A-6
永野忠義、鈴木瞭、平野剛、荒川奈央子、藤田浩平、榊原敦子、高橋秀元、岡垣篤彦、伴千秋:傍大動脈リンパ節転移を伴う進行子宮頸癌の治療、産婦人科の進歩:55(1) 74-77,2003

榊原敦子、永野忠義、荒川奈央子、藤田浩平、高橋秀元、平野剛、岡垣篤彦、伴千秋、鈴木瞭、河原邦光、倉田明彦:悪性腺腫の鑑別診断と治療、産婦人科の進歩:55(2)270,2003

榊原敦子、永野忠義、鈴木瞭、荒川奈央子、藤田浩平、高橋秀元、平野剛、岡垣篤彦、伴千秋、河原邦光、倉田明彦:子宮体癌リンパ節転移症例についての検討、産婦人科の進歩:55(3)349-353,2003

B-3
高橋秀元、永野忠義、伴千秋、鈴木瞭:子宮体癌の治療におけるリンパ節郭清の意義に関する検討、第41回日本癌治療学会、北海道、2003年10月

B-4
平野剛、永野忠義、荒川奈央子、藤田浩平、榊原敦子、高橋秀元、岡垣篤彦、伴千秋、鈴木瞭:当科における難治性進行子宮頸癌の治療成績、第55回日本産科婦人科学会、福岡、2003年4月

永野忠義、鈴木瞭、荒川奈央子、榊原敦子、高橋秀元、平野剛、伴千秋:子宮体癌における腫瘍マーカーの臨床的意義、第34回日本婦人科腫瘍学会学術集会、京都、2003年7月

荒川奈央子、永野忠義、宮西正憲、榊原敦子、高橋秀元、平野剛、伴千秋、鈴木瞭、河原邦光、倉田明彦:子宮体部類内膜腺癌術後早期に腹腔内に漿液腺癌を発症した症例、第34回日本婦人科腫瘍学会各術集会、京都、2003年7月

B-6
荒川奈央子、永野忠義、藤田浩平、榊原敦子、伴千秋、鈴木瞭:子宮腺筋症から発生したと思われる子宮体癌の1例、大阪産婦人科医会集談会、大阪、2003年3月

榊原敦子、永野忠義、荒川奈央子、藤田浩平、高橋秀元、平野剛、岡垣篤彦、伴千秋、鈴木瞭、河原邦光、倉田明彦:悪性腺腫の鑑別診断と治療、第108回近畿産科婦人科学会総会ならびに学術集会、神戸、2003年6月

宮西正憲、榊原敦子、高橋秀元、平野剛、岡垣篤彦、永野忠義、伴千秋、鈴木瞭:子宮内膜腺(adenofibroma)内に発生したと思われる類内膜腺癌の一例、第109回近畿産婦人科学会、神戸、2003年11月

平野剛、永野忠義、宮西正憲、榊原敦子、高橋秀元、岡垣篤彦、伴千秋:難治性卵巣癌に対する取り組み−リンパ節転移症例を中心に−、第109回近畿産婦人科学会、神戸、2003年11月