小児科
多和昭雄
 小児科では、以下の疾患に重点的に取り組んでいる。
新生児医療:先天性脳神経疾患の新生児、血液、内分泌・代謝疾患の母親から出生した新生児、健康新生児ならびに病関新生児、HIV母子感染予防。
高度小児専門医療:先天異常、奇形、骨系統疾患、発育・発達障害、血液、がん、消化器、内分泌、膠原病、アレルギー、神経、心身症、感染症(HIV感染症を含む)
成人化した小児難病治療:小児難病患者の内科専門外来への円滑なバトンタッチ。
 臨床研究としては、全国規模のgroup studyである小児白血病研究会(JACLS)、およびinter-group studyである日本小児白血病リンパ腫研究グループ(JPLSG)の参加施設として、白血病・悪性リンパ腫に関する治療研究を行っている。なかでも未分化大細胞性リンパ腫などの希少疾患に関しては、国際的多施設共同研究にも参加している。脳腫瘍は小児脳腫瘍治療研究会に参加し治療研究を行っており、その他の小児がん、特発性血小板減少症、栄養・消化器、膠原病、神経疾患に関しては、大阪近隣の施設と連携した治療研究を行っている。いずれの場合も治療に直結した実践的な医療、患者のQOLの改善に資するための研究を心がけている。また、今年度から厚生労働省「HIV感染妊婦の早期診断と治療および母子感染予防に関する基礎的・臨床的研究」班の研究協力者として参加している。

【平成15年度研究発表業績】
A-0
OKADA S, HONGO T, YAMADA S, WATANABE C, FUJII Y, OHZEKI T, HORIKOSHI Y, ITO T, YAZAKI M, KOMADA Y, TAWA A:In vitro efficacy of L-asparaginase in childhood acute myeloid leukemia, Br J Haematol 123:802-809,2003

A-3
田中敏章、石井徹、秋山祐一、辻正子、西庄かおる、田中茂樹、黒沼忠由樹、早川広史、河野芳功、田丸陽一、石田喬士、肘井孝之、水野勇司、田中丈夫、田中滋己、古城眞秀子、星井桜子、山本智章、野呂瀬昇、増田英成、尾崎由和、高桝俊光、安永徹、守分正:低身長小児の乳幼児期の発育と成長ホルモン分泌不全診断のための成長学的な診療指針。日本小児科学会雑誌、107(8):1081-85,2003

B-3
多和昭雄、月本一郎:急性骨髄性白血病のリスク分類に基づいた層別化治療。第45回日本小児血液学会、金沢、2003年10月

多和昭雄、月本一郎:急性骨髄性白血病の治療の現状と問題点。第41回日本癌治療学会総会、札幌、2003年10月

B-4
大岩綾子、笹野衣理、寺田志津子、尾崎由和、多和昭雄:寛解導入療法中に重症SIADHを発症したALLの一男児例。第106回日本小児学会学術集会、福岡、2003年4月

寺田志津子、今井克美、下野九理子、沖永剛志、井戸口理恵、神尾範子、大薗惠一:小児持続性高インスリン血症性低血糖(Nesidioblastosis)の神経学的長期予後。第45回日本小児神経学会、福岡、2003年5月

小田慈、堀部敬三、谷沢昭彦、西村真一郎、宇佐美郁哉、八木啓子、原純一、多和昭雄、駒田美弘、吉田真、工藤亨、上田一博(小児白血病研究会(JACLS)ALL小委員会):小児T型細胞急性リンパ性白血病(T-ALL)に対する治療戦略−JACLS T-97研究の治療成績−。第65回日本血液学会総会・第45回日本臨床血液学会総会、大阪、2003年8月

小児AML共同治療研究会、花田良二、土田昌宏、多和昭雄、月本一郎:AML99研究中間危険群における無作為割り付けの同意率。第45回日本小児血液学会、金沢、2003年10月

小児白血病研究会(JACLS、代表:中畑龍俊)ALL小委員会、八木啓子、宇佐美郁哉、小田慈、工藤亨、駒田美弘、谷澤昭彦、多和昭雄、西村真一郎、堀浩樹、原純一、吉田真、堀部敬三:JACLS ALL-97治療研究における標準リスク群プロトコールSR-97の成績。第45回日本小児血液学会、金沢、2003年10月

小児白血病研究会(JACLS、代表:中畑龍俊)ALL小委員会、堀浩樹、工藤亨、宇佐美郁哉、小田慈、駒田美弘、多和昭雄、西村真一郎、原純一、八木啓子、谷澤昭彦、吉田真、堀部敬三:JACLS ALL-97治療研究における中間危険群(IR)および高危険群(HR)の治療成績。第45回日本小児血液学会、金沢、2003年10月

田尻仁、尾崎由和、澤田敦:過去10年間のB型およびC型ウイルス肝炎に関する臨床的検討。第30回日本小児栄養消化器肝臓学会、小倉、2003年11月

B-6
大岩綾子、笹野衣理、寺田志津子、尾崎由和、多和昭雄:骨病変のみで発症したanaplastic large cell lymphoma(ALCL)の一例。第16回近畿小児科学会、高槻、2003年3月

田尻仁、尾崎由和、澤田敦:過去10年間のB型およびC型ウイルス肝炎に関する臨床的検討。第35回日本肝臓学会西部会、岡山、2003年11月

大岩綾子、多和昭雄:VCRによる重症SIADHをきたしたALLの一男児例。第39回小児がんカンファレンス、大阪、2003年4月