婦人科

伴千秋

  婦人科は、大阪における子宮癌治療の草分けとして出発・発展し、全国でも屈指の婦人科癌治療施設として、世界産婦人科連合(FIGO)の悪性腫瘍登録機関の1つに選ばれている(我が国では当院と岡山・熊本・長崎・北里大学の5施設)。当然診療の中心は「がん」であり、入院患者の約半数が悪性腫瘍患者で、年間の症例数は例年200例前後である。
  このような日常の診療の中から浮かび上がってくる「癌患者の妊孕能や排尿を始めとする日常生活機能の温存」、「5生率が十分でない進行癌患者に対する、化学療法を含めた集学的治療の効果」などを当面の課題として、手術術式の改良・手術適応の見直し・最適な補助療法の組み合わせの検討などを進めており、その成果を順次発表している。
  また、子宮筋腫や卵巣嚢腫をはじめとした良性疾患においても、術後後遺症の最少化・必要な機能の温存を第一義とした治療を旨としている。

【平成16年研究発表業績】
A-3
永野忠義、松本久宣、堀江昭史、榊原敦子、高橋秀元、山田成利、平野剛、岡垣篤彦、伴千秋、真能正幸:4年間の経過観察後に手術に至った子宮平滑筋肉腫の1例。産婦人科の進歩:56(4) 446-468,2004

榊原敦子、永野忠義、鈴木瞭、荒川奈央子、藤田浩平、高橋秀元、平野剛、岡垣篤彦、伴千秋、河原邦光、倉田明彦:悪性線腫の鑑別診断と治療、産婦人科の進歩:56(2) 122-124,2004

平野剛、永野忠義、宮西正憲、榊原敦子、高橋秀元、岡垣篤彦、伴千秋:難治性卵巣癌に対する取り組み−リンパ節転移症例を中心に−、産婦人科の進歩:56(3) 332-335,2004

A-4
高橋秀元、永野忠義:子宮頸癌・子宮体癌・卵巣癌の診断と治療−最新の研究動向−III。子宮体癌の治療 手術療法、日本臨牀:62(10) 334-337,2004

B-3
永野忠義、松本久宣:広汎子宮摘における骨盤神経温存法の普及のためのポイント。第42回日本癌治療学会総会、京都、2004年10月

永野忠義:広汎子宮全摘。第27回日本産婦人科手術学会、東京、2004年11月

B-5
高橋秀元、永野忠義、宮西正憲、榊原敦子、平野剛、岡垣篤彦、伴千秋:腹水細胞診陽性の子宮体癌をいかに取り扱うか。第110回近畿産婦人科学会総会ならびに学術集会、京都、2004年6月

B-6
松本久宣、堀江昭史、榊原敦子、高橋秀元、山田成利、平野剛、岡垣篤彦、永野忠義、伴千秋:多発性卵巣平滑筋腫を伴うGorlin syndromeの1例。第111回近畿産婦人科学会、京都、2004年11月