脳神経外科

山崎麻美

1. 脳神経外科の診療コンセプト;近年の神経科学の進歩と医療工学機器の開発により、従来の経験に頼った外科手術から、疫学的証拠に基づいた医療と最新の医療工学機器を駆使した低侵襲な治療をめざしています。初心に立ち返って、この病院に来られた患者さんが『この病院に来て良かった』と、この病院を紹介して下さった先生方が『この病院に紹介して良かった』と思える医療を目指しています。
2. 現在脳神経外科には、5名の厚生労働技官と1名のレジデント、1名の研修医が在職し、5名の厚生労働技官は全員脳神経外科専門医で、それぞれが脳神経外科のsubspeciality(脳腫瘍・脳血管障害・小児脳神経外科・血管内治療など)をもち年間300例近い手術をおこなっています。
3. 24時間対応の救急体制をとり、いつでも脳血管障害急性期や重症頭部外傷、救急小児脳神経外科疾患に積極的に取り組んでいます。救命救急センター内にSCU(Stroke Care Unit)を開設し、チーム医療として急性期脳卒中治療に取り組んでいます。脳塞栓に対する超急性期局所血栓溶解療法に関しても、脳血管内治療専門医を中心に、脳内科、脳神経外科合同で治療体制を開始しています。また、慢性期脳血管障害である脳血管狭窄に対するステント治療や、動脈瘤に対するコイル塞栓術、などの血管内治療にも積極的に取り組んできました。
4. 脳腫瘍に対しても外科的治療の顕微鏡下手術, 定位放射線治療, 内視鏡手術、超音波誘導手術等をはじめとして、化学療法、免疫療法、放射線療法等を併用する集学的治療により、生活の質の向上を達成可能としております。
5. 先天性水頭症や再生医療の全国の研究の拠点病院として活躍しています。

【平成16年度研究発表業績】
A-0
OKAMOTO N, DEL MAESTRO R, VALERO R, MONROS E, POO P, KANEMURA Y, YAMASAKI M:Hydro cephalus and Hirschsprung,s disease with a mutation of L1CAM, Journal of Human Genetics, 49(6):334-337,2004

ISHIBASHI S, SAKAGUCHI M, KUROIWA T, YAMASAKI M, KANEMURA Y, ICHINOSE S, SHIMAZAKI T, ONODERA M, OKANO H, MIZUSAWA H:Human Neural Stem/Progenitor Cells,Expanded in Long-Term Neurosphere Culture,Promote Functional Recovery After Focal Ischemia in Mongolian Gerbils, Journal of Neuroscience Research,78:215-223,2004

SAITOH Y, EGUCHI Y, NAKAHIRA R, YASUDA K, MORIUCHI S, YOSHIMINE T, BOILEAU G:Controlled secretion of beta‐endorphin from human embryonic kidney cellscarrying a Tet-on-beta-endorphin fusion gene, Brain Res Mol Res, 121:151,2004

A-2
山崎麻美:水頭症と遺伝。「水頭症のてびき」松本 悟、山内康雄、152-159、編集室なるにあ、東京、2004年5月

森内秀祐、山崎麻美、丸野元彦、吉峰俊樹:脳腫瘍の治療。「先端医療シリーズ29 脳神経外科 脳神経外科の最新医療」、吉田純、橋本信夫、榊寿右、片山溶一、337-342先端医療技術研究所、東京、2004年9月

山崎麻美:先天性奇形。「NEUROSURGERY脳神経外科学U 改訂9版」、太田富雄、松谷雅生、1937-1943、金芳堂、京都、2004年10月

山崎麻美:正常圧水頭症。「特定疾患介護ハンドブック 改訂第4版」、疾病対策研究会、101、社会保険出版社、東京、2004年9月

A-4
山崎麻美:先天性水頭症の診療―未解決の問題点、脳神経外科ジャーナル、13(6):473-481、2004

A-6
中島伸:弾丸がコメカミをかすった!レジデントノート5:84-87、2004

中島伸:評判通りのフェミニスト。レジデントノート5:98-100、2004

中島伸:前人未到の12S。レジデントノート5:124-126、2004

中島伸:あなたのスタイルを固めよう。レジデントノート6:91-93、2004

中島伸:皆で楽しむ人生ドラマ。レジデントノート6:251-253、2004

中島伸:誰のための病院か?レジデントノート6:360-362、2004

中島伸:自分用手術記録。レジデントノート6:546-548、2004

中島伸:マネーボール。レジデントノート6:681-683、2004

中島伸:自転車でゴチン。レジデントノート6:812-814、2004

中島伸:リスク補正で正しい結果。レジデントノート6:981-983、2004

中島伸:患者の解釈モデル?レジデントノート6:1089-1091、2004

中島伸:20年目の同窓会。レジデントノート6:1220-1220、2004

B-1
YAMASAKI M, KANEMURA Y, OKAMOTO N, SAKAMOTO H, KAMIGUCHI H:Molecular Basis Of Congenital Hydrocephalus-Analysis Of Human L1CAM Syndrome. International Symposium on Congenital Malformations 2004, Kyoto, September 2004

B-2
YAMASAKI M, KANEMURA Y, OKAMOTO H, SAKAMOTO H, KAMIGUCHI H:Neurological criteria of human L1CAM syndrome,-Report of 24 human L1CAM mutations(including17 modelmutations) and clinical evaluation.SOCIETY FOR RESEARCH INTO HYDROCEPHALUSAND SPINA BIFIDA 48th ANNUAL MEETING, IRELAND, June 2004

YAMADA J, NONAKA M, MORIUCHI S, NAKAJIMA S, YAMANAKA K, TATEISHI A, NINOMIYA K, YAMASAKI M:A case of huge malignant meningioma:The effect of pre-operative irradiation.The International Society for Pediatric Neurosurgery 32nd Annual Meeting, Buenos Aires (Argentina) , September 2004

B-3
山田淳二、師田信人、埜中正博、平本準、山崎麻美:胎児水頭症(診断,治療,予後について)。第32回日本小児神経外科学会、埼玉、2004年5月

山崎麻美、金村米博、岡本伸彦、坂本博昭:X連鎖性遺伝子水頭症における出生前診断の実際。第32回日本小児神経外科学会、埼玉、2004年5月

中島伸:小未破裂脳動脈瘤の自然経過。第24回日本脳神経外科コングレス、徳島、2004年5月

山崎麻美:先天性水頭症の最近の話題?分子遺伝子学と胎児期水頭症ガイドラインについて。第44回日本先天異常学会学術集会、佐賀、2004年7月

山崎麻美:神経接着分子L1CAMと水頭症。第24回神経放射線ワークショップ、福岡、2004年7月

中島伸、米倉正大:SUAVe studyの最新情報。第33回日本脳卒中の外科学会、名古屋、2004年3月

B-4
師田信人、平本準、三島牧、埜中正博、山田淳二:障害児医療としての機能的脊髄後根切断術 Functional posterior rhizotomy for handicapped children。第43回日本定位・機能神経外科学会、奈良、2004年4月

宮嵜健史、森竹浩三、長廻紀子、赤木真希子、朝山玲子、山崎麻美:先天性水頭症における脳室拡大の程度が転帰に及ぼす影響。第32回日本小児神経外科学会、埼玉、2004年5月

埜中正博、山田淳二、山崎麻美:単純性水頭症の予後不良因子の解析。第32回日本小児神経外科学会、埼玉、2004年5月

埜中正博、山田淳二、油谷健司、山崎麻美:Heavy-T2imageを用いた脊髄脂肪腫の術前評価。第32回日本小児神経外科学会、埼玉、2004年5月

埜中正博、平本準、師田信人:脊髄脂肪腫の手術における球海綿体反射(BCR)モニタリングの有用性と限界。第32回日本小児神経外科学会、埼玉、2004年5月

山田淳二、埜中正博、山崎麻美、中島伸、森内秀祐、立石明広、二宮貢士:正中部嚢胞4例の治療経験。第32回日本小児神経外科学会、埼玉、2004年5月

伊達裕昭、伊藤千秋、稲垣隆介、北野昌平、白根礼造、長嶋達也、西山健一、夫敬憲 山崎麻美:出生前診断されたくも膜嚢胞の治療指針。第32回日本小児神経外科学会、埼玉、2004年5月

師田信人、平本準、三島牧、埜中正博、山田淳二:尖足歩行可能な痙直型脳性麻痺小児に対する機能的脊髄後根切断術。第32回日本小児神経外科学会、埼玉、2004年5月

山田淳二、埜中正博、森内秀祐、中島伸、立石明広、二宮貢士、山中一功、山崎麻美:乳児巨大悪性髄膜腫一例の治療経験。第63回社団法人日本脳神経外科学会総会、名古屋、2004年10月

金村米博、角田達彦、山崎麻美、岡野栄之:ヒト神経幹細胞/前駆細胞における領域特異性の検討。第63回社団法人日本脳神経外科学会総会、名古屋、2004年10月

森内秀祐、立石明広、石原正浩、山田淳二、中島伸、山中一功、山崎麻美:タキサン系抗癌剤およびハーセプチン使用後の乳癌転移性脳腫瘍症例の増加について。第63回社団法人日本脳神経外科学会総会、名古屋、2004年10月

山田淳二、山中一功、石原正浩、立石明広、森内秀祐、中島伸、山崎麻美:外傷後遅発性脳内出血を呈した外傷性(?)動脈瘤の一小児例。第22回日本こども病院神経外科医会、神戸、2004年11月

山中一功、立石明広、永島宗紀、石原正浩、山田淳二、中島伸、瀧本洋司、山崎麻美:GDC塞栓術後再発例と塞栓率の関係。第20回日本脳神経血管内治療学会、札幌、2004年11月

石原正浩、山中一功、立石明広、山田淳二、森内秀祐、中島伸、山崎麻美:遅発性外傷性偽性動脈瘤に対してコイル塞栓術で治療した一例。第20回日本脳神経血管内治療学会、札幌、2004年11月

森内秀祐、立石明広、真能正幸、中島伸、埜中正博、山田淳二、二宮貢士、山崎麻美:動眼神経麻痺を合併した下垂体腺腫の2症例。第14回日本間脳下垂体腫瘍学会、金沢、2004年2月

森内秀祐、立石明広、真能正幸、中島伸、埜中正博、山田淳二、二宮貢士、山崎麻美: Parasagittal Meningioma様の画像所見を呈した30年後の転移性乳癌再発例。第22回日本脳腫瘍病理学会、新潟、2004年5月

森内秀祐、丸野元彦、泉本修一、鈴木強、山崎麻美、吉峰俊樹:高齢者グリオブラスト−マに対するINF-βを用いた免疫療法の有用性について。第17回日本バイオセラピィ学会、小倉、2004年11月

B-6
石原正浩、立石明広、山田淳二、山中一功、森内秀祐、中島伸、山崎麻美:破裂脳動静脈奇形で発症した弧発性Rendu Osler Weber Syndromeの1例。第36回日本小児神経学会近畿地方会、大阪、2004年11月

立石明広、山中一功、石原正浩、山田淳二、森内秀祐、中島伸、山崎麻美:脳血管攣縮期にコイル塞栓術、血管形成術を施行したクモ膜下出血の一症例。第60回近畿脳腫瘍研究会、大阪、2004年11月

立石明広、山中一功、石原正浩、山田淳二、森内秀祐、中島伸、山崎麻美:脳血管攣縮期にコイル塞栓術、血管形成術を施行したクモ膜下出血の一症例。第48回日本脳神経外科学会近畿地方会、大阪、2004年11月

立石明広、石原正浩、山田淳二、山中一功、森内秀祐、中島伸、山崎麻美:特発性正常圧水頭症の手術適応決定における持続髄液ドレナージの有用性。日本神経学会 第81回近畿地方会、大阪、2004年12月

森内秀祐、山崎麻美、中島伸、埜中正博、山田淳二、立石明広、二宮貢士、増田慎三、辻仲利政、新井貴士:ハ−セプチン認可後の乳癌転移性脳腫瘍治療の現状。第111回阪神乳腺疾患懇話会、大阪、2004年

B-7
山崎麻美、山崎智彦、金村米博:水頭症関連疾患発症における危険因子・予防因子としての薬剤に関する研究 抗コレステロール剤について。厚生労働科学研究費補助金(萌芽的先端医療技術推進研究事業)マイクロアレー、プロテインチップを活用した、ひと正常神経細胞を用いた薬剤安全性評価システムの開発 平成15年度 総括・分担研究報告書、2004年4月

B-8
山崎麻美:治る歩行障害、治る痴呆?正常圧水頭症についてー。特別フォーラム:脳神経外科治療の最前線?関連領域との合同講演会?、大阪、2004年4月  

森内秀祐:脳腫瘍の臨床?up date。特別フォーラム:脳神経外科治療の最前線?関連領域との合同講演会?、大阪、2004年4月

山崎麻美:水頭症の分子遺伝子学と胎児期水頭症のガイドライン作成に向けて。第3回北摂脳神経フォーラム、高槻、2004年4月