心臓血管外科

磯部文隆

 当科では、若年者を除く先天性心疾患、心臓弁膜症、虚血性心疾患等の後天性心疾患を中心とし、高齢化社会を反映し増加している大血管疾患および膝下末梢血管を除く血管疾患まで幅広い慎三血管外科全般を診療対象としている。
 弁膜症では、可能な限り自己弁を温存する方針をとっている。人工弁置換では、年齢・性別を考慮して代用弁を選択し、積極的に生体弁を使用する方針をとっている。
 虚血性心疾患として、感情脈バイパス術では動脈グラフトを積極的に使用しており、動脈硬化病変の増悪傾向から人工心肺を用いない低侵襲冠動脈バイパス術に積極的に対応している。心室中隔穿孔・左室破裂などの緊急事態にも対応している。
 大血管疾患として、待期的手術は勿論、解離性大動脈瘤・動脈瘤破裂などの緊急手術にも積極的に対応している。
 特に当科では不整脈手術に努力しており、弁膜症に合併する心房細動例には根治術として独自に開発した両心耳温存メイズ手術を積極的に実施している。その他、ペースメーカー植込みも実施している。

【2005年研究発表業績】
A-2
磯部文隆:C.不整脈の管理 2.心頻拍、心室頻拍 3.WPW症候群 「新心臓血管外科管理ハンドブック」国立循環器病センター心臓血管部門 編:239-244、南江堂、東京、2005年

磯部文隆:第V章術前・術中・術後管理と合併症対策 1.ペースメーカー「ガイドラインに基づいたペースメーカー・ICD植込みと管理」田中茂夫、笠貫宏:206-213、南江堂、東京、2005年

A-3
衣笠誠二、磯部文隆、岩田圭司、村上忠広、野村幸哉、齋藤素子、秦雅寿、元木学:Freestyle弁による大動脈弁置換術後の人工弁感染性心内膜に心筋梗塞をくり返し発症した一例。日心外会誌、34:111-115,2005年

衣笠誠二、磯部文隆、岩田圭司、野村幸哉、齋藤素子、秦雅寿、元木学:大動脈弁置換術後の上行大動脈壁に発生した真菌性心内膜炎の1例。日心外会誌、34:205-208,2005年

B-1
ISOBE F:The left atrial appendage should be removed in all patients undergoing atrial fibrillation surgery,ISMICS Postgraduate Course:5th Annual Surgical Treatment for Atrial Fibrillation,New York,2005年6月

B-3
磯部文隆、川瀬鉄典、衣笠誠二、岩田圭司、石丸和彦:慢性心房細動のための双極高周波焼灼装置Isolator(AtriCure)を用いた両心耳温存メイズ手術(BAP-maze IV)について-さらなる手技の簡略化、手術時間の短縮によるメイズ手術の普及に向けて-。第20回日本心臓ペーシング電気生理学会、宝塚、2005年5月

磯部文隆、川瀬鉄典、衣笠誠二、岩田圭司、石丸和彦:慢性心房細動のための双極高周波焼灼装置Isolator(AtriCure)を用いた両心耳温存メイズ手術(BAP-maze IV)。第48回関西胸部外科学会、松山、2005年6月

B-4
磯部文隆、衣笠誠二、岩田圭司、野村幸哉、石丸和彦:Isolar(AtriCure)を用いた慢性心房細動に対する両心耳温存maze手術-BAP-maze IV-。第35回日本心臓血管外科学会総会、浜松、2005年5月

B-5
磯部文隆:心房細動手術におけるアブレーションデバイス Bipolar RF ablation probe(AtriCure,century Medical Inc)Wet-LAb;Section 2 AtriCure,1st ATCVS Wet Lab Workshop,浜松、2005年2月

磯部文隆:Session 1 Atrial Fibrillation Surgery-洞調律復帰率9割を得るために1. 心房とその周辺の解剖。2nd ATCVS Wet Lab Workshop,東京、2005年11月