がんサポートチーム

廣常秀人

大阪医療センターがんサポートチームは、医師、看護師、薬剤師、MSWなどの多職種からなる院内横断的活動をおこなう緩和ケアチームである。WHO(世界保健機構)では「緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな(霊的な、魂の)問題に関してきちんとした評価をおこない、それが障害とならないように予防したり対処したりすることで、クオリティー・オブ・ライフ(生活の質、生命の質)を改善するためのアプローチである。」と定義されている(2002年)。また我が国では20074月より施行されているがん対策基本法の16条に緩和医療について「がん患者の状況に応じて疼痛等の緩和を目的とする医療が早期から適切に行われるようにすること、居宅においてがん患者に対しがん医療を提供するための連携協力体制を確保すること、医療従事者に対するがん患者の療養生活の質の維持向上に関する研修の機会を確保することその他のがん患者の療養生活の質の維持向上のために必要な施策を講ずるものとする」と謳われている。当がんサポートチームはこれらの基本的な考え方に則り、癌性疼痛をはじめとする身体症状の緩和、不安などの精神症状の緩和、個々の患者の希望に沿った社会的支援の調整、家族ケアなどを主治医・病棟看護師からなるプライマリーチームと協働して支援している。また、緩和医療の普及を目指した医療者教育として、「サポートチームセミナー」を企画し、院内医療者及び地域・在宅医療者対象の勉強会を定期的に開催している。緩和医療は科学的根拠を発信することが困難な分野と言われているが、緩和ケアチームの介入効果、医療者教育の在り方・臨床的意義、地域連携について継続的な研究を行っている。

 

2007年度研究発表業績】

A-3

松岡暖奈:経済的な問題を抱える家族について「緩和ケアにおけるがん患者の家族ケア 緩和ケア Vol.17、青海社、200710

 

A-3

松岡暖奈:患者・家族を支援するということ −医療ソーシャルワーカーの視点から− 緩和ケアVol.1819-23、青海社、20081

 

A-4

戸絹代三嶋秀行:エビデンスに基づいたがんの症状マネジメント 下痢・便秘。エビデンスにもとづいた      Oncology Nursing 2巻第215-18 2007

 

A-4

戸絹代三嶋秀行正岡美幸森岡亜希子辻阪真衣子:特集1大腸癌スタンダード FOLFOX療法と看護 リザーバー管理のポイント。がんけあナビ 第1巻第1号:57-65 20079

 

A-4

尾池真理: 第12章 緩和ケア入門 いちからわかる超入門。消化器外科看護マニュアル 消化器外科ナーシング増刊 2008年3月

 

A-4

尾池真理: 第17章 放射線治療 いちからわかる超入門。消化器外科看護マニュアル 消化器外科ナーシング増刊 20083月   

 

A-4

戸絹代: 第1 章 化学療法入門 いちからわかる超入門。消化器外科看護マニュアル 消化器外科ナーシング増刊 20083

 

A-6

里見絵理子:ドイツにおける緩和医療、週刊新潮 521737頁、2007年5月

 

B-3

松岡暖奈:自宅での生活を、少しでも長く、少しでも快適に・・・。55回日本医療社会事業全国大会シンポジウム、高知、20076

 

B-3

松岡暖奈:大阪医療センター緩和ケアチーム「がんサポートチーム」におけるソーシャルワーカーの活動と課題。55回日本医療社会事業全国大会、高知、20076

 

B-4

尾池真理 松山和代、小川朝生、戸高明子、田中登美、山中政子、戸高絹代松岡暖奈:地域連携を目指した緩和ケアチームの課題、21回日本緩和医療学会、岡山、 2007年6月

 

B-4

田中登美、小川朝生、尾池真理 松山和代 戸高明子、山中政子、戸高絹代 松岡暖奈 辻仲利政:急性期一般病院における緩和ケアチーム「がんサポートチーム」におけるがん看護専門看護師の活動と課題、21回日本緩和医療学会、岡山、 2007年6月

 

B-4

田中登美、小川朝生、尾池真理 松山和代、戸高明子、山中政子、戸高絹代松岡暖奈:急性期一般病院における緩和ケアチーム「がんサポートチーム」におけるがん看護専門看護師の活動と課題、21回日本緩和医療学会、岡山、  2007年6月

 

B-4

小川朝生、田中登美、尾池真理 松山和代、戸高明子、山中政子、戸高絹代松岡暖奈廣常秀人辻仲利政:緩和ケアチーム介入症例の介護者の負担感とQOL21回日本緩和医療学会、岡山、  2007年6月

 

B-4

小川朝生、田中登美、尾池真理 松山和代、戸高明子、山中政子、戸高絹代松岡暖奈廣常秀人辻仲利政:大阪医療センター緩和ケアチーム「がんサポートチーム」の活動、21回日本緩和医療学会、岡山、 2007年6月

 

B-4

戸高絹代、小川朝生、田中登美、尾池真理 松山和代、戸高明子、山中政子、松岡暖奈STAS-Jを用いた急性期病院緩和ケアチームの介入評価と今後の課題、21回日本緩和医療学会、岡山、20076

 

B-4

松山和代、小川朝生、戸高明子、田中登美、山中政子、尾池真理戸高絹代松岡暖奈辻仲利政桑原健前川孝史 :がん性神経障害性疼痛に対するガバペンチンの使用経験

21回日本緩和医療学会、岡山、20076

 

B-5

廣常秀人:ランチョンセミナー「がん患者と自殺」2関西がんチーム医療研究大阪20083

 

B-5

(座長)里見絵理子:緩和ケアチーム どう作る どう運営する、第2回 関西がんチーム医療研究会、大阪、 2008年3月

 

B-5

(座長)廣常秀人:症例パネルディスカッション、第1回法円坂緩和ケアセミナー、大阪、2008222

 

B-5

尾池真理里見絵理子廣常秀人松山和代戸高絹代松岡暖奈天野栄三辻仲利政:地域連携を目指した緩和ケアチームの課題、2回 関西がんチーム医療研究会、大阪、200831

 

B-6

尾池真理松山和代戸高絹代松岡暖奈天野栄三辻仲利政:緩和ケアチームの再編成、第1回 関西がんチーム医療研究会、大阪、200710

 

B-6

尾池真理:疼痛緩和治療中に精神的サポートを必要とした1症例、第1回法円坂緩和ケアセミナー、大阪、2008222

B-6

里見絵理子尾池真理関山隆史廣常秀人松山和代戸高絹代松岡暖奈天野栄三辻仲利政:大阪医療センターがんサポートチームの活動・疼痛コントロール悪化時に 希死念慮を抱いた一例、第1回法円坂緩和ケアセミナー、大阪、2008222

 

B-6

松山和代里見絵理子尾池真理関山隆史廣常秀人戸高絹代松岡暖奈天野栄三辻仲利政:大阪医療センターがんサポートチームの活動・オピオイドローテーションによりせん妄が改善した一例、第1回法円坂緩和ケアセミナー、大阪、2008222

 

B-6

戸絹代、小川朝生、田中登美、山中政子、尾池真理松山和代松岡暖奈戸明子STAS-Jを用いた急性期病院緩和ケアチームの介入評価と今後の課題。12回日本緩和医療学会総会、岡山、20076

 

B-8

尾池真理:痛みの基本のケア、第11回 サポートチームセミナー、大阪、20075

 

B-8

戸絹代:がん化学療法の副作用とケア、13回 サポートチームセミナー2007年9月

 

B-8

松山和代:麻薬の管理と使い方、第15回 サポートチームセミナー、20081

 

B-8

松岡暖奈:よりよい退院調整を目指して MSWの立場より。大阪府訪問看護ステーション協議会東地区シンポジウム、大阪、20077

 

B-8

松岡暖奈:病院から在宅への架け橋。枚岡地区ターミナル研究会、大阪、20079

 

B-8

松岡暖奈:病院から在宅への架け橋 ソーシャルワークの現場から。2007年度近畿地区看護研究学会、大阪、20081

 

B-8

戸絹代:認定看護師に学ぶケモナース必須の抗がん剤ABC 日総研グループ公開セミナー、大阪、200712

B-8

廣常秀人:がんと自殺.国立病院機構大阪医療センターオンコロジーセミナー.大阪、20081