放射線科

 

                                                        栗山啓子

 

 画像診断はCTMRを中心に急速に進歩しており、形態診断ではサブマクロレベルに迫り、さらに時間分解能の向上により動態診断、機能診断へと挑戦を続けている。国立病院機構の傘下である大阪医療センターは日々の診療の中で未来の標準的医療の礎となる臨床研究に励んでいる。

 平成18年度に電子カルテの導入と同時に科内はフィルムレスとなり、各診療科へ迅速な画像と報告書の供給が可能になった。今後は院内フィルムレス推進の一翼として診療放射線技師を中心に積極的に取り組んでいく。

放射線治療は年間約400件の新患にCT画像を用いた高精度の三次元治療計画に基づいた直線加速器(リニアック)による外部照射を行っている。標準的治療から膵癌などの難治癌に高精度の治療を提供するには、医学物理士・品質管理士による治療計画・品質管理が不可欠であり、免許を取得した診療放射線技師が日常業務と両立させながら意欲的に精度管理を行っている。

 また、年間約100件の小線源治療は腔内照射よりも組織内照射が多く、特に前立腺癌に精力的に診療と研究を進めている。この治療期間中に歩行が可能な治療法を開発し、患者のQOLの向上に貢献している。さらに乳癌では外照射に比べ組織内照射は治療期間が短縮できる利点を生かし、女性患者のニーズに応じた臨床研究を行っている。

 

2007年度研究発表業績】

A-0

TOMIYAMA N, HONDA O, TSUBAMOTOM, INOUE A, SUMIKAWA H, KURIYAMA K, KUSUMOTO M, JOHKOH T, NAKAMURA H. Anterior mediastinal tumors: Diagnostic accuracy of CT and MRI. Euro J Radiol 17, 2007

 

Yamazaki H, Nishiyama K, Koizumi M, Tanaka E, Ioka T, Uehara H, Iishi H, Nakaizumi A, Ohigashi H, Ishikawa O. Concurrent chemoradiotherapy for advanced pancreatic cancer: 1,000 mg/m2 gemcitabine can be administered using limited-field radiotherapy. Strahlenther Onkol 183: 301-306, 2007.

 

Yamazaki H, Nishiyama K, Tanaka E, Koiwai K, Shikama N, Ito Y, Arahira S, Tamamoto T, Shibata T, Tamaki Y, Kodaira T, Oguchi M. Dummy run for a phase II multi-institute trial of chemoradiotherapy for unresectable pancreatic cancer: inter-observer variance in contour delineation. Anticancer Res.27: 2965-2971, 2007.

 

Yoshida K, Kuroda S, Yoshida M, Fujita Y, Sakai M, Nohara T, Kawashima A, Takahashi T, Tohda A, Oka T, Yamazaki H, Kuriyama K,           

New implant technique for separation of the seminal vesicle and rectal mucosa for high-dose-rate prostate brachytherapy.      Brachytherapy. 6:180-6, 2007

 

Nose T, Koizumi M, Yoshida K, Nishiyama K, Sasaki J, Ohnishi T, Kozuka T, Gomi K, Oguchi M, Sumida I, Takahashi Y, Ito A, Yamashita T,

In Vivo Dosimetry of High-Dose-Rate Interstitial Brachytherapy in the Pelvic Region: Use of a Radiophotoluminescence Glass Dosimeter for Measurement of 1004 Points in 66 Patients with Pelvic Malignancy.Int J Radiat Oncol Biol Phys. 70:626-633, 2007

 

A-2

栗山啓子見て診て学ぶ 肺癌の画像診断 本多憲業 編:256-261, 永井書店 大阪, 2007年7月

 

山崎秀哉.臨床放射線の基本要素:治療前評価と治療方針・適応 2.治療後評価. 井上俊彦、井上武宏、手島昭樹編. 放射線治療学. 第3.  南山堂、東京、45-53, 2007.

 

山崎秀哉.肝・胆・膵. 井上俊彦、井上武宏、手島昭樹編. 放射線治療学. 第3. 南山堂、東京、205-216, 2007.

 

A-3

栗山啓子 :結節の鑑別 肺癌472155-159, 2007

 

中島康雄、栗山啓子 他: 肺生検研究会ステートメント IVR 222177-181, 2007

栗山啓子:新しいCT技術による肺結節の診断.呼吸器科13 2):125-1292008

 

 

直腸・肛門管   「放射線治療学 改訂3版」.井上俊彦、井上武宏、手島昭樹 195-203、南山堂、東京、2007  

 

山崎秀哉:膵臓癌の放射線治療. 映像情報メディカル 39:1139-1145, 2007.

 

吉田謙山崎秀哉樽井利明武中正大住隆栗山啓子:子宮頸癌の小線源治療における新しい線量評価法と照射方法、映像情報メディカル 39:1116-11202007

 

中本篤、栗山啓子、羽田孝司、徳田由紀子、崔秀美、松本久宣、伴千秋、高橋徹、岡聖次、大須賀慶悟:動脈塞栓術とF-Fバイパス術の併用が有用であった外腸骨動脈尿管ろうの1例。Jpn J Intervent Radiol 22: 461-464, 2007

 

A-4

寺川裕介岩井康典上垣忠明中村武司大住隆:放射線災害への当院の対応について、医療の広場H19-626-2820076

 

岩井康典上垣忠明:腹部CTにおける吸収線量評価(近畿管内における吸収線量の算出)、医療の広場H19-827-3020078

 

樋口孝次上垣忠明中村武司藤本豊酒井美緒Proton MR spectroscopy における測定パラメータの検討、医療の広場H20-228-3020082

 

村川圭三伊藤譲一、片淵哲郎、中村武司藤本豊、松浦基夫、濱口雅夫:デジタイザーを用いた核医学画像のデジタル化、日本核医学技術学会 核医学技術 Vol.27 No.3. 2007193-19920079

 

B-2

TOKUDA Y, KURIYAMA K, NAKAMOTO A, SAI H, YUTANI K, KUNITOMI Y, HANEDA T, KAWAI M, MASUDA M, TAKEDA M: Evaluation of suspicious nipple discharge by MR mammography based on BI-RADS MRI descriptors. Europian Congress of Radiology 2008, Vienna, 2008.3.7-11

 

YOSHIDA K, YAMAZAKI H, YOSHIDA M, KURIYAMA K, OKA T.: An Ambulatory Implant HDR Interstitial Brachytherapy System for Prostate Cancer.Optimal use of advanced radiotherapy in multimodality oncology 12th international conference、ローマ, 20076

 

B-3

山崎秀哉膵臓癌の放射線療法.教育講演,20回日本放射線腫瘍学会学術大会.  福岡.20071215

 

栗山啓子. 肺腺癌の画像所見と病理所見の対比検討。教育講演。33回肺癌診断会。東京 200776

 

上垣忠明:画像データ管理システムの構築と危機管理における有用性、61回国立病院総合医学会、名古屋、200711

 

西村和英、西野敏博、橋本時弘、岩井康典、松尾浩二、小西佳之:CT装置における線量評価と画質評価 -国立病院療養所近畿放射線技師会 学術部共同研究-61回国立病院総合医学会、名古屋、200711

 

B-4

石飛直人、増田慎三、竹田雅司、真能正幸、徳田由紀子吉田謙山崎秀哉、辻仲利政:術前学療法症例における画像検査および針生検を用いたPathological CR予想法の有用性。15回乳癌学会総会。横浜 20076

 

松並展輝、龍田真行、中山貴寛、神垣俊二、西敏夫、沢井ユカ、増田慎三、徳田由紀子、池本美奈子、篠原範充、古妻嘉一:地域開催型マンモグラフィ勉強会の意義について-3回の読影試験を通して。横浜、200711

 

徳田由紀子栗山啓子中本篤河合美佐羽田孝司國富裕樹油谷健司崔秀美、増田慎三、竹田雅司:BI-RADS MRIに基づいた乳頭異常分泌症例の検討。17回日本乳癌画像研究会、東京、20082

 

羽田孝司中本篤河合美佐國富裕樹徳田由紀子油谷健司崔秀美栗山啓子、岡聖次、真能正幸:巨大後腹膜脂肪肉腫の1例。61回国立病院総合医学、名古屋、200711

 

山崎秀哉、西山謹司、田中英一、柴田徹、小岩井慶一郎、鹿間直人、伊藤芳紀、玉木義雄、玉本哲郎、古平毅、小口正彦膵癌化学放射線治療多施設共同研究のためのダミーラン67回日本医学放射線学会総会横浜、2007414

 

山崎秀哉吉田謙、井上武宏、礒橋文明、吉岡靖生.低酸素状態放射線感受性におけるミトコンドリアDNAの役割.日本放射線腫瘍学会第20回学術大会. 福、200712

 

村川圭三:骨シンチグラフィにおける撮像開始時間の違いによる画質の検討、27回日本核医学技術学会総合学術大会、大阪、20077

 

小室普嗣上垣忠明岩井康典吉兼和則佐野敏也大住隆16MDCTにおけるMPR画像低コントラスト分解能の評価、61回国立病院総合医学会、名古屋、200711

 

樋口孝次上垣忠明岩井康典佐野敏也大住隆吉兼和則:副鼻腔CTにヘリカルスキャンを用いた撮影について、61回国立病院総合医学会、名古屋、200711

 

村田伸一岩井康典武中正樽井利明佐野敏也大住隆:放射線治療計画装置の精度管理の検討、61回国立病院総合医学会、名古屋、200711

 

寺川裕介岩井康典上垣忠明前川則彦佐野敏也大住隆MDCTにおける自動露出機構(REAL EC)の性能評価、61回国立病院総合医学会、名古屋、200711

 

B-5

山崎秀哉、八隅秀二郎、柳本泰明、井岡達也、田中聖人パネルディスカッション,膵癌の一般治療をどう進めるか8回関西 Medical Oncology フォーラム学術講演会2007621大阪.

 

B-6

吉田謙吉田岑雄山崎秀哉三上麻里樽井利明武中正上垣忠明大住隆栗山啓子伴千秋.: 子宮頸癌におけるImage based interstitial brachytherapyの試み 9回日本放射線腫瘍学会小線源治療部会、高崎、20076

 

吉田謙、能勢隆之、山崎秀哉吉田岑雄樽井利明三上麻里武中正大住隆徳田由紀子栗山啓子竹田雅司増田慎三.: 乳房温存術後の高線量率組織内照射単独療法 9回日本放射線腫瘍学会小線源治療部会、高崎、20076

 

吉田謙山崎秀哉吉田岑雄三上麻里樽井利明武中正大住隆栗山啓子、林伊吹、川上理郎正重裕一有家巧.: 中咽頭領域に高線量率組織内照射を行う場合の治療計画の問題点 9回日本放射線腫瘍学会小線源治療部会、高崎、20076

 

三上麻里吉田謙山崎秀哉吉田岑雄、能勢隆之、塩見浩也、樽井利明武中正上垣忠明大住隆栗山啓子岡聖次.: 前立腺癌高線量率組織内照射における治療期間中のアプリケータ偏位について 9回日本放射線腫瘍学会小線源治療部会、高崎、20076

 

吉田謙吉田岑雄山崎秀哉三上麻里樽井利明武中正上垣忠明大住隆栗山啓子伴千秋.: 子宮頸癌におけるImage based interstitial brachytherapyの試み 286回日本医学放射線学会関西地方会、大阪、20076

 

古妻理之吉田謙山崎秀哉吉田岑雄武中正三上麻里中村和信大住隆栗山啓子伴千秋.: 術後再発子宮癌に対する高線量率組織内照射について 288回日本医学放射線学会関西地方会、大阪、20082

 

武中正吉田謙三上麻里山崎秀哉古妻理之吉田岑雄中村和信大住隆栗山啓子岡聖次.: 前立腺癌の高線量率組織内照射におけるアプリケータ偏位の経時的変化 288回日本医学放射線学会関西地方会、大阪、20082

 

B-6

三上麻里山崎秀哉吉田謙:前立腺高線量率組織内照射における治療期間中のアプリケータの編位ついて、小線源治療部会第9回研究会、高崎、20076

 

和田恵子、市村博、伊藤譲一、粟井 一夫:エックス線診療室等の掲示物に関する調査、16回国立病院療養所近畿放射線技師会学術大会、大阪、20079

 

西野敏博、橋本時弘、西村和英岩井康典、松尾浩二、小西佳之:CT装置における線量評価と画質評価(〜共同研究第2報〜)、16回国立病院療養所近畿放射線技師会学術大会、大阪、20079

 

小室普嗣上垣忠明岩井康典吉兼和則佐野敏也大住隆16MDCTにおけるMPR画像低コントラスト分解能の評価、16回国立病院療養所近畿放射線技師会学術大会、大阪、20079

 

細川徹上垣忠明松下朋弘宮ノ尾井秀人岩井康典佐野敏也大住隆CT装置の基礎的物理特性を知る、16回国立病院療養所近畿放射線技師会学術大会、大阪、20079

 

樋口孝次上垣忠明岩井康典佐野敏也大住隆:副鼻腔CTにヘリカルスキャンを用いた撮影について、16回国立病院療養所近畿放射線技師会学術大会、大阪、20079

 

武中正、片倉和雄、大住隆、小西佳之、三宅俊輔:放射線治療品質管理アンケート216回国立病院療養所近畿放射線技師会学術大会、大阪、20079

 

村川圭三、中山智司、中尾弘、藤崎宏、山中早苗、松尾浩二:近畿管内国立病院における心筋SPECTの現状分析、16回国立病院療養所近畿放射線技師会学術大会、大阪、20079

 

寺川裕介岩井康典上垣忠明前川則彦佐野敏也大住隆MDCTにおける自動露出機構(Real EC)の性能評価、16回国立病院療養所近畿放射線技師会学術大会、大阪、20079

 

有本博子上垣忠明岩井康典佐野敏也大住隆mAs算出式を用いた腹部CT撮影時の患者線量管理、16回国立病院療養所近畿放射線技師会学術大会、大阪、20079

 

前川則彦上垣忠明岩井康典佐野敏也大住隆寺川裕介:腹部領域における16MDCTを用いた被ばく線量の検討、16回国立病院療養所近畿放射線技師会学術大会、大阪、20079

 

吉兼和則上垣忠明岩井康典佐野敏也大住隆小室普嗣:低線量撮影(QDスキャン)と従来撮影方法との比較検討、16回国立病院療養所近畿放射線技師会学術大会、大阪、20079

 

村田伸一岩井康典武中正樽井利明佐野敏也大住隆:放射線治療計画装置の精度管理の検討、16回国立病院療養所近畿放射線技師会学術大会、大阪、20079

 

三上麻里樽井利明武中正佐野敏也大住隆山崎秀哉吉田謙:前立腺高線量率組織内照射における治療期間中のアプリケータ偏位について、16回国立病院療養所近畿放射線技師会学術大会、大阪、20079

 

村田伸一:各モダリティの虚血性心疾患に対するアプローチ法、28Osaka Nuclear Technoloist Conference、大阪、200711

 

佐野敏也:インジェクター使用状況アンケート報告、92回関西循環器撮影研究会、大阪、20081

 

B-8

Yamazaki H. Imaging for gastrointestinal cancers – part 3 Liver and pancreas. 

3D CONFORMAL RADIOTHERAPY. IAEA TRAINING COURSE; 大阪 2007 July11. 

 

栗山啓子HIV感染症における呼吸器疾患診断 平成19年度HIV感染症医師実地研修会 200710月 大阪

 

油谷健司HIV感染症における中枢神経疾患診断 平成19年度HIV感染症医師実地研修会 200710月 大阪

 

油谷健司:脳MRI診断 12回法円坂地域医療フォーラム 〜脳神経外科の最前線〜

200710月 大阪

 

山崎秀哉:肺癌に対する放射線治療の現状と展望. 4回京都肺がんをなおす会. 2007915日;京都.

 

吉田謙:乳癌の放射線治療〜早期の治療から緩和まで〜 虹の会 講演、大阪、 2007.11.11

 

山田洋司:日常における放射線治療業務の実際、平成20年度放射線治療ワーキンググループ企画講習会、大阪、200712

 

佐野敏也:インジェクター使用状況アンケート報告、92回関西循環器撮影研究会、大阪、20081

 

村川圭三:ユーザーによる装置のQCなにわRIセミナー