STOP MIキャンペーン~心筋梗塞(MI)から大切な命を守ろう~

心筋梗塞について

一旦発症すれば40%は死に至る怖い病気です。しかし、その多くは病院到着前に死亡しており、病院にたどり着けば90%は救命できます。そのため、心筋梗塞を発症してしまったら救急車による一刻も早い専門病院受診が重要です。
さらに、心筋梗塞を発症した人の約半数は、数日~数ヶ月前から前兆の胸部症状を認めます。この症状は不安定狭心症と考えられますが、この時期に治療すればより安全に治療することができますので、前兆を見逃さないことが非常に大切です。

前兆について

胸痛、胸部圧迫感、胸部不快感、胸焼けのような症状とさまざまに表現されるように、個人差の大きい症状であり、軽い症状の場合も多いです。しかし、数分しか持続しない軽い症状であっても、これまでに経験のない胸部症状を繰り返す場合には前兆の可能性があります。
前兆の診断は難しく見逃されることも多いため、当院では「狭心症外来」を開設して、その診断・治療に努めています。さまざまな検査法がありますが、最近では冠動脈CTによって診断されることが多いです。「もしかして心筋梗塞の前兆かも」と思ったら、「たぶん違うだろう」と自分で決めつける前に、すぐに当循環器内科を受診してください。一刻も早い受診が心筋梗塞の予防に繋がります!

STOP MIキャンペーン」について

心筋梗塞発症前の前兆を積極的に診断して治療することによって、心筋梗塞になる患者を減少(半減)させることを目標とした市民啓発活動です。
前兆のある人をすべて心筋梗塞発症前に治療できたら、毎年、心筋梗塞で死亡する人を約2万人減らすことができ、心筋梗塞で入院する人を約35,000人減らすことができ、これによって約700億円の医療費が節減できます。さらには、心筋梗塞後に心不全を発症して入退院を繰り返えす人の数も減らすことができます。
このキャンペーンに賛同していただける個人、医療機関、その他企業等の輪が広がることを期待しています。

心筋梗塞とは、心臓の筋肉を栄養する血管である冠動脈に動脈硬化が進行して、最終的に冠動脈内に血栓(血の塊)が形成されることで冠動脈が閉塞し、心臓の筋肉への血流が途絶えることによって心臓の筋肉が壊死する病気である。心筋梗塞が発症すると、致死的な不整脈や心破裂、心不全の出現によって死に至る危険がある。

心筋梗塞の治療は、主に心臓カテーテル治療(バルーンや金属のコイルであるステントを用いて拡張する)によって、閉塞している冠動脈を再開通させる治療(再灌流療法)であるが、閉塞してからの時間がより長いほどより多くの心臓の筋肉が死滅してしまうので、一刻も早い治療が必要である。一旦死滅した心臓の筋肉は回復しないので、その分心臓の機能は低下したままとなる。

不安定狭心症とは、血栓によって冠動脈が閉塞しかけている(心筋梗塞になりかけている)ことによって、一過性に胸部症状が出現する状態である。

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