独立行政法人国立病院機構大阪医療センター皮膚科

TOP 診療方針 外来診療 診察表 スタッフ 皮膚癌 もしかして よく見ると リンク 病院TOP
 

見わけにくい皮膚悪性腫瘍その1;しみ?

 
上の写真は若い男性の左頬部に存在する淡いしみです。年齢も若く、色調が薄いため良性の色素性疾患として見過ごしたり、美容的なしみ取り治療を施行されてしまいがちです。しかし、しみの部分を拡大すると、色調に濃淡があり、しみの辺縁も不整形なのが分かります。実際には、病理組織学検査で皮膚悪性黒色腫の診断のもと拡大切除術を施行しました。

鼻にできた濃いしみです。盛り上がってくるわけでもないので放置していたところ水平方向に広がってきました。しみの部分を拡大すると、色調に濃淡があり、鼻の穴の方向へも拡大しているのがわかります。やはり皮膚悪性黒色腫で片方の鼻翼を含めて大きく切除しましたが、幸いにも遠隔転移はありませんでした。先に示した淡い色調のがんが進行するとこのようになって行きます。

見わけにくい皮膚悪性腫瘍その2;黒いつめ

一番左は帯状の黒い線が縦に入った爪です。よく見かけますが黒色線条と呼ばれる良性の色素性疾患で、爪のホクロのようなものです。しかし、他の3枚の写真は全て爪の悪性黒色腫です。色調にむらがあったり、爪の外側の皮膚に黒い色がしみ出していたり、一部が結節状に盛り上がったりしてきます。がんの進行度によっては指を温存する手術も可能ですが、右端のような場合は指の切断術が必要となります。

左端の写真は、実際に左親指を温存して、出来るだけ違和感の無いように再建した後の写真です。中央と右端の写真は、足の親趾に出来た爪の悪性黒色腫の術前と術後のものです。どちらの症例も術後の日常生活に何ら支障はありません。

Osaka National Hospital Department of Dermatology