研修医日記

職員研修部長の中島 伸(脳神経外科科長)です。


平成19年度の「研修医日記」開始に添えて大学を卒業して国家試験合格後の2年間の初期臨床研修制度において、平成16年度にインターン制度の廃止以来35年ぶりの大変革がなされました。従来の制度下では卒業1年目から正規職員として採用されることも可能であり、研修医の意志が優先され、多くの医師が2年間の研修期間のほとんどを自分の将来の志望科で研修を行っていました。しかしながら新制度下では、自分の将来の志望科を問わず、2年の研修期間中は内科、外科、総合救急部、小児科、産婦人科、精神科、地域保健/医療の研修を受けることが義務付けられました。当院では、内科系2科、外科、総合救急部を各3ヶ月間、小児科、産婦人科、精神科、地域保健/医療を各1ヶ月間、さらには麻酔科を2ヶ月間研修することを必須化しています。そのため、研修医は1~3ヶ月毎に研修科を移動しなければなりません。
研修医は主に病棟担当医として、指導医の監督下で入院患者さんの診療に関わっています。受け持ち医である研修医がコロコロ変わり、患者さんにもご迷惑をおかけしていることと思いますが、研修医にとっても、職場環境の短期間による変化により、人間関係も含め様々な精神的苦痛が生じています。このような研修医の職場環境はうつ病を生み出す多くの条件を満たしているとも言われています。  
「研修医日記」は、2年目研修医の意見を中心に組み立てています。新制度下での研修医の意見は平成17年度から登場していますが、以前からお読みいただいている人には、従来の制度下と新制度下での研修医の日記を見比べることにより、研修制度の違いによる意識変化などを汲み取っていただければ幸いです。