プロローグ


 平成5年9月1日、新しい阪大病院が大阪大学の吹田キャンパス内にオープンした。吹田キャンパスは昭和45年に万博が開かれた丘陵地にあり、病院の最上階(14階)から眺望すると、南に大阪平野が広がり、10数キロ離れた大阪市内の高層ビル群がパノラマ写真のように一望できる。眼下には、万博記念公園の豊かな緑が横たわり、病める入院患者の心を和ませてくれる。旧阪大病院は水の都大阪を代表する堂島川に面していて、決して悪い環境ではなかったが、緑の豊かさ、空気の美しさ、視界の広がりなど、新病院には到底かなわない。周りだけでなく病院の環境も新病院の建物は広くて明るくて清潔にできている。開院以来、多くの患者が殺到して外来はいささか混乱気味であるが、入院患者にはたいへん喜んで頂いている。勿論、新しい病院は、環境だけでなく機能においてもさまざまな改良が行われた。以下、新しい阪大病院を紹介しながら、21世紀に向けての医療や病院のあり方について触れてみたい。


Go to next page [ 阪大病院はなぜ移転することになったか ]
Back to [ インテリジェントホスピタル目次 | ホームページ ]

Michitoshi INOUE / President, Osaka National Hospital
(c) Copyright 1996, Michitoshi INOUE. All rights reserved.