インテリジェント化とは何か


 インテリジェントホスピタルと名乗ったからには、そのコンセプトや実体を説明しておかなくてはならない。
 このキャッチフレーズは、インテリジェントビルから拝借したことは前述した。しかし、私の頭にあったのは、インテリジェントビルの病院版というイメージとちょっと違ったものであった。ビルのほうは、建設会社の発想であるからハードに重点が置かれている。電気と電話だけでなく、コンピュータによる情報通信網をビル内に設置して、ビルのセキュリティを自動化したり、エネルギー系を制御して省エネや安全を計る他、テナントの情報アクセスが容易なように配線や端子が最初から備えられている。ホスピタルのほうも、当然このようなインフラを備えた設計になっているが、技術志向だけではインテリジェントホスピタルとは言えない。よりよい医療を目指す目的志向でなくてはならない。では、よりよい医療を実現するために現状の病院のどこにメスを入れて改善して行けばよいのであろうか。このことを考えて実行に移すこと、これがインテリジェントホスピタルというキャッチフレーズに込められた狙いであった。




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Michitoshi INOUE / President, Osaka National Hospital
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