研修医日記(平成27年)

1月 田代拓 2月 永野兼也
     鳥山智恵子
4月 山本雄大 5月 朝比奈悠太 10月 下山遼
         
         

平成27年1月

田代 拓

初めまして、研修医2年目の田代拓と申します。
この研修医日記を書くにあたってこの2年間を思い返すと、本当に色々なことがあったなぁと感慨深いです。研修開始当初は慣れないことの連続で日々を必死で乗り越えてきましたが、気付けば研修医としての生活も残りわずかとなってきました。この研修医日記を読まれる方は当院での初期研修を考えている医学生が多いと思いますので、当院の研修について説明したいと思います。
病院の規模は中~大規模、一通りの科はそろっています。同期は16人で研修医専用の部屋もあり、みんなでわいわい楽しく研修出来ます。上級医の先生方は優しく指導熱心です。また、大体の科に年齢の近いレジデントの先生方がいるため、困ったときには相談しやすいですし、3年目以降に自分がどうやって働くかの参考にもなります。研修医向けの勉強会も多く開催されているため学ぶ機会に困ることもありません。病院は都会にあるので息抜きにも出かけやすいです。
…とここまで僕が研修で実際に感じたことを書いてみましたが(すべて本当の話です)、良いことばかりが思い浮かんできました。人間の記憶って不思議なものですね。百聞は一見に如かずといいますので、是非一度見学に来てください。お待ちしております。

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平成27年2月

永野 兼也

こんにちは。2年目研修医永野兼也です。原稿の締め切りが超えてしまった祝日の夕方、研修医の医局でポチポチとキーボードを叩いております。先輩・同期のメンバーが大体のことを既に研修医日記に書いてしまっているのでネタ切れの状態になっており、何を書こうかと悩んでいるのが正直なところです。病院について、研修内容について、その他(給料・立地など)、ほぼ全てのことが書かれており、今更書くことはないような気がします。しかし、書かなければ研修部に怒られてしまいます(既に、研修部の担当の方はご立腹だと存じます)。ので、病院選びに悩んでいる医学生に向けて、私が思う病院選びのpointを書くことにします。
①地域(自分の地元か、所属大学の都道府県か、関東か、関西かなど)
 生活の拠点になるところです。土地勘がある無しではプライベートの過ごし方が変わります。
②病院規模(大学病院か、大学病院規模の市中病院か、小型の市中病院か、公立病院か、私立病院か)
 同期の人数・給料面に大きな差が出ます。意外に重要です。
③病院の診療科の数
 研修内容に差が出ます。既にやりたいことが決まっている人はあまり問題ありませんが、将来の診療科が決まってない人は診療科が多い病院の方がよいと思います。
④研修医専用の医局がある。
 もっとも重要です。砂漠でオアシスがあるのと同義になります。本当です。
こんなところでしょうか。全然、当院のアピールをしていないのがやや気になりますが、まあ、大丈夫でしょうw
最後に、どこの病院に就職しても「住めば都」、必ず良い研修ができると思います。つまり、私はこの2年間、素晴らしい研修ができたと思います。(少しだけ当院のアピールをしてみましたw)
ではでは、このあたりで。お付き合いいただきありがとうございました。

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平成27年2月

鳥山 智恵子

はじめまして。2年目研修医の鳥山智恵子と申します。研修生活も残すところあと1ヶ月と少しとなり、時の流れの早さを実感しています。この日記を読まれるのは主にマッチングを控えた学生の方かなと思いますので、これまでの研修医生活で経験したり、感じたりしたことを書いてみようと思います。
大阪医療センターでは、2年間の研修期間のほとんどが必修で、選択は4ヶ月間となっており、研修医はほぼ全ての科をローテートすることになります。選択期間が4ヶ月しかないことに少し物足りなさを感じる方もおられると思いますが、長い医師生活の初めの2年間、いろいろな疾患の治療に携わる機会を得られることはとても有意義なことだと思います。多くの併存疾患を持つ患者さんは大勢おられますし、他科へコンサルテーションするにしてもある程度の理解は必要だと思います。私は、3年目以降は当院の循環器内科で研修を続けさせて頂くことになっていますが、専門分野へ進んでも一内科医として患者さんの病態をきちんと把握できるようにしておきたいなと思います。そんなわけで、多くの科を経験できる当院での研修を選んだのが2年ちょっと前ということになります。
1年目は、内科、消化器内科、外科、救命、総合診療科を、2年目は麻酔科、循環器内科、放射線科(選択)、産婦人科、地域医療、小児科、精神科をローテートしました。この2月からは少し前倒しで循環器内科で勉強させて頂くことになっています。各科には、優秀な先生方がたくさんおられ、研修医の教育に対しては非常に熱心なところは当院の特徴といえると思います。また、初期研修を当院で修了後にレジデントとして残っておられる先生も多く、相談しやすいという点も特徴の1つです。そして、救命ローテートで三次救急を経験できることは当院での研修の大きな魅力であると思います。
日常業務とは別に、当院では研修医当直があります。1年目と2年目がペアとなって、まず研修医が初期診療にあたりますので、これまでの力試しともいえる場といえるでしょう。もちろん当直としてレジデントや上級医の先生方がおられるので、困ったときはすぐに駆けつけてくださいます。
研修医生活では、実際、慣れないことやしんどいことも多いです。それでも何とかやってこられたのは同期の存在があったからだと思います。同期16人はそれぞれ個性的で、優秀な人たちばかりです。経験した症例について議論したりアドバイスをもらったりして非常に刺激になる一方で、くだらない会話で笑ったりすることもしばしば。かけがえのない存在です。そして、看護師さんや技師さんをはじめ、病院スタッフの方々に支えてもらいながら今の自分が存在することも実感している今日この頃です。
大阪医療センターでの研修医生活では、医師としての経験を積む一方で多くの人たちとの素敵な出会いがきっとあります。興味を持たれた方は、是非一度当院に見学に来てみてください。

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平成27年4月

山本 雄大

感染症内科専修医の山本雄大と申します。当院の紹介については先輩方や同期たちが十分すぎるほどにしてくださっていますので、私は自分の体験を中心にお話しさせていただこうかと思います。主に今年度以降のマッチングを受けられる方に向けた話です。

医師免許を頂いて、さあ頑張るぞ!と意気揚揚と当院にやってきた私に待ち受けていたのは1か月のオリエーションでした。オリエーション期間中は、診療行為をほとんど行わず、毎日ただひたすらオリエンテーションを受けて睡魔と闘う毎日…モチベーションが低下していくのを感じました。そして待ちに待った5月、オリエンテーションが終了して、やっと研修医として働き始めました。最初はカルテの使い方もわからず、薬を処方するときにも「本当にこれを処方していいのだろうか」と戸惑い、ルートは入らず、日常業務に忙殺されて、本当にダウン寸前のときもありました。それでも1か月もすると慣れてきて、余裕が出てくるとやっと医師(の卵)になったんだ、という実感が湧いてきました。そして、私が感染症内科とであったのもこの頃です。当時は、抗菌薬のことなど何もわからずに指導医に「山本くーん、メロペン®行っといてー」と言われれば、はいわかりましたとメロペン®を処方していました。メロペン®が何なのか、カルバペネムとは何なのか、大して考えもせずに「よく効く抗菌薬」くらいにしか思っていませんでした。するとある日、とある患者さんのカルテを開くと「ICT感染症内科 広域抗菌薬の適正使用について」というタイトルで感染症内科の医師からお叱りの言葉を頂いていました。そしてその直後、エレベーターの中で声を掛けられました。「研修医の山本先生だよね?最近、メロペン®よく出してるけど、上に言われてやってるんでしょ。それ、ダメな使い方だから、覚えちゃダメ。感染症内科を回ってくれたら教えてあげるよ。」みたいな内容でした。その方はICTに所属しておられる感染症内科の先生でした。元々、腫瘍内科を志望していた私でしたが、当院がHIV/AIDSブロック拠点病院であることを知っていましたし、私の行いたい診療スタイルである「薬を使って病気をコントロールして長く患者さんと付き合っていく」という診療スタイルはHIV/AIDSの診療にも共通すると感じてはいたので、感染症内科に少し興味は持っていました。そこで、2年目に感染症内科を選択科目としてローテートすることを決意して、2年目の専修医採用試験前に感染症内科を研修しました。最初は、怒られたから勉強しなくちゃ…程度の感覚でしたが、感染症内科をローテートする頃にはもう感染症と抗菌薬の虜になっていました。そして、現在に至ります。

この話の中で、当院の良さつまりは大病院で研修することの良さは二つ、具体的に提示できたと思います。一つは、間違っていれば教えてくれる人がいること。医療は細分化、専門化が進んでしまい、他科の知識に関してはおろそかになってしまう部分もあります。そんな時に、どんな形であれ、誰かが見ていてくれて教えてくれることのありがたさは大病院ならではのものだと思います。特に研修医中は分からないことしかありません。教えてくれる人は多いに越したことはありません。もう一つは、似たようなことですが、診療科が揃っていることです。特に将来の診療科を明確に決めていない方はそうですが、学生の時の科の印象と実際働いてみてからの科の印象の間には大きなギャップがあることがあります(ありました)。この後、何十年も医師として働くのですから、自分にとってベストの診療科を見つけたいものです。実際に働いてみて決める、そのためには診療科が揃っている必要があります。当院の良いところはまだまだ言いたいことがありますし、悪いところも言おうと思えばポンポン出てきます。しかし、このままだらだら書くのも何ですので、興味を持っていただければぜひ一度当院を見学にいらしてください。

最後に、私は当院で研修を行い、心から「本当に良かった」と思っているということを述べて、乱文を締めくくりたいと思います。以上、お付き合いいただきありがとうございました。

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平成27年5月

朝比奈 悠太

はじめまして、研修医2年目になりました朝比奈悠太と申します。早くもこの日記を書く当番が回ってきて、時のたつ早さに驚きを隠せません。1年前何も出来なかった自分を振り返ると少しは成長したかなと思える点もある一方、まだまだ未熟で日々勉強だなと感じる点も勿論多い今日この頃です。偉大な先輩方と内容はかなり被ってしまいますが、当院で研修し良かったと思える点を何点か挙げていきます。当院で初期研修を考えている方にとって参考になれば幸いです。

・内科系をほぼ満遍なく回ることが出来る
→循環器2ヶ月、消化器内科2ヶ月、総合内科3ヶ月(腎・脳・血・糖・呼の5科同時)、総合診療科1ヶ月ローテート出来ます。その代わり選択科が4ヶ月となっており、他院と比較するとかなり少ない印象です。人によってはデメリットと感じる方もおられるでしょうが、初期研修医のうちは出来るだけ幅広く症例を経験した方が良いと個人的には感じます。勿論weak point(例えば膠原病や内分泌疾患メインの症例は当院では殆ど経験できません)はありますが、どの病院にもweak pointはあると思います。また私のように1年目では志望科が決まってない方にもうってつけのカリキュラムと思われます。

・2次救急のfirst touchは初期研修医に委ねられている
→一通り問診・所見をとって方針を立てて、帰宅か入院かの方針を初期研修医だけで決めることが出来ます。勿論、困った時は内科・外科・心臓・脳・救急の当直の先生方がbackに控えていただいており、いつでも相談出来るようになっています。また、救急車の搬送連絡も初期研修医が行うのも当院の特徴でしょうか。当院かかりつけの方が受診されることが多いので、重症な症例に遭遇する可能性は高いです。逆に言えば、初診の患者は少ない、特にwalk-inの初診患者は殆どいない、1次救急の症例は少ない、などがデメリットになるかと思います。1晩で経験できる症例数は他院と比較して決して多い方とは言えませんが、自己研鑽で幾らでもカバーは出来ると思います。

・自由度が高い
→当院の研修は忙し過ぎず、暇し過ぎることもなく、と言った所でしょうか。空いた時間を勉強に勤しんだり、指導医に教えを請いに行ったり、自分のやりたいスタイルで研修出来ると思います。時間に忙殺されることは殆どありません。ただ、最低限のノルマだけこなすような感じですと物足りないですし勿体無い印象があります。各科の指導医の方々は、皆さん教育熱心でどんな質問にも真面目に優しく教えていただけます。非常にありがたいことです。

・1学年の人数が多い、研修医ルームがある
→人数が多い分、飲み会など盛大に出来ますし、何より相談出来る仲間が多いのが良いですね。研修医ルームはふと疲れた時に帰れる場所。愚痴を言い合ったり、しょうもないことをしゃべったり、忘年会の練習をしたり(笑)癒しのスペースですね。勿論、症例についてああだこうだと議論している様子もよく見かけます。

・立地が最強
→梅田、難波まで約10分。谷四・谷六周辺にも良いお店がたくさんあり、グルメしたい人には困りません(笑)

他にも挙げ出したら色々ある気もしますがこの辺で。百聞は一見に如かずといいます。興味を持たれた方は是非一度見学にいらしてください。

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平成27年10月

下山 遼

大阪医療センター研修医2年目の下山遼です。僕自身もこの日記を2年前に読んでいました。僕は初期研修病院の選び方についてと1年半の研修の感想を書かせていただきます。

まず、初期研修病院の選び方については人それぞれでいいと思いますが、ここでは僕が見学の学生さんに質問された際にお答えする内容を、あくまで参考程度に書かせていただきます。初期研修病院の選び方は大きく2つあると思います。
①将来の診療科を決めていてそのキャリアプランの1段階としての位置づけ、
②将来の診療科は明確には決まっておらず、診療科を選択する場としての位置づけで初期研修病院を選ぶ方法の2つです。
僕は大学5年次の終わりに消化器外科に進むことを心に決めたので前者の方に該当します。以下に僕が考える前者のメリットをいくつか挙げておきます。

まず、前者では初期研修病院を選ぶある程度の判断基準が得られます。多くの場合、各大学の医局にとっての各関連病院の役割というものが決まっています。幸運にも大学時代に自分の希望科の医局に話を聞きに行くと歓迎されることが多く、そこでは医局の視点から各病院について知ることができます。特に後期研修を同じ病院でしようと考えている方にとっては非常に有用な情報だと思います。 もちろん初期研修で自分の希望科を回るのは全研修期間中の数ヶ月程度なので、他の初期研修の内容も重視される方々は病院見学などの手段で情報を補えばいいと思います。逆に見学した情報を中心に希望病院を判断することは難しい側面もあります。僕は現時点で14科(内科を5科として)での研修を行いましたが、それぞれの診療科で雰囲気も研修医の役割も大きく異なりました。見学でいくつかの診療科を半日程度見学して初期研修の全貌を知ることは困難です。 病院見学では研修科全体に共通する研修システム、研修医の先輩達の雰囲気、研修医の処遇、病院の立地などの情報もしっかりと収集することがお勧めです。

次に前者では後期研修を視野に入れた初期研修病院の選択が可能です。病院を変えるとなると2年目に就職活動をする必要があるだけでなく、全く新しいシステムの中で3年目のスタートを切ることになります。これはストレスが多い上、2年間で築いた自分の進む診療科以外の診療科の先生方との人間関係が3年目以降生かせなくなってしまうように感じます。進路がある程度決まっている方々にとって、初期研修の大きな意義の一つは他の診療科との連携を学ぶことができる点にあると僕は考えています。初期研修医時代にお世話になった先生方が沢山いる病院で後期研修を行うことで、3年目以降も他科の先生方のご指導を受けやすい環境での研修が可能になります。

最後に1年半の感想も含めてまとめさせていただきます。僕は大阪医療センターでの研修に満足しています。正直、他の病院で初期研修をしたことがないので分かりませんが、他の病院で研修している大学の同期からも不満はそれほど聞かないことを考えると、どこの病院でもさほど変わらないのではないでしょうか。散々理屈っぽい内容を上記しましたが、最後はフィーリングだと思います。そして一番大事なのは、与えられる環境ではなく、与えられた環境で何をするかです。学生の皆様、是非大阪医療センターで一緒に頑張りましょう。ご指導してくださった先生方、お願いします、僕を卒業させてください。

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