大阪医療センター 医師初期研修
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臨床研修医とは
研修理念
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臨床研修医とは
   昭和43年のインターン制度廃止以来の医師法改正により、平成16年度より卒後2年間の研修が義務付けられた「新しい初期臨床研修制度」が開始されました。
  即ち、平成14年12月11日に発令された厚生労働省令第158号の「臨床研修は、医師が、医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、基本的な診療能力を身に付けることのできるものでなければならない。(臨床研修病院の指定)」(第二条)との制度により、2年間の初期臨床研修期間中に研修医全員が内科系、外科、総合救急部、小児科、産婦人科、精神科、地域医療を研修しなければならなくなりました。
 また、平成22年度以降の、初期臨床研修制度は、平成16年度から開始された新医師臨床研修制度での必須科目などが開始5年目の見直しにより変更されました。(下記、臨床研修プログラム参照)
  この制度に従い、当院においても2年間の初期臨床研修プログラムを作成し、2年間の研修を修了する時点においては、各研修医の研修内容について当院の「研修管理委員会」が審査を行い、厚生労働省が必須とする項目を充分に修得したと認められた者に対し「研修修了証書」を発行するという制度を立ち上げています。
  当院では研修医の他に、2年間の初期臨床研修を修了した後の3年間を将来の専門医に向けて希望専門科で研鑽を積んでいる「専修医」と呼ばれる非常勤医師が常時50名以上在籍し、研修医に対しては「屋根瓦方式」の教育に参加しています。
研修理念
   本院職員のモットーは「正しく、品よく、心をこめて」。難しく言えば「論理(ロゴス)、倫理(エトス)、 情熱(パトス)三位一体の医療」です。研修医諸君には、知識・技術を磨くことはもちろん、ヒューマニズム を重んじ、熱意が患者に伝わって闘病心を鼓舞できるような医師を目指してほしいと願っています。
  それ故当院では、毎年度の臨床研修開始時に「ヒポクラテスの誓い」および「扶氏医戒之略」(フーフェランドの 訳書を緒方洪庵が12ヵ条に要約し、適塾の門人たちへの教えとしたもの)を盛り込んだ「研修医手帳」を配布し、「医は仁術なり」の実践、即ち医師自身の「こころ」を重要視した教育を行うとともに、すぐ上の先輩が後輩を直接教育指導するという医師間の人間関係を重んじた「屋根瓦方式教育」が根づくことを目指しています。
  今回の初期臨床研修制度の変革において社会が望んでいるのは、どの科の診療を受けていても、基本的な医療処置や医療相談には適格に対応してくれる医師の育成ですが、当院は高度に特化された専門医集団からなる総合病院であるため、研修医は、配属された研修科においては一般診療医となるため以上の知識・技術が供与され、かつ要求されるのが特徴です。それ故、短期間で研修科がころころ変わる研修医は気の休まる暇がなく、当院の研修医には身体的、精神的にもタフであることが要求されるため、当院では臨床心理士との面談やメンタルヘルスケアなどの精神的サポート体制も構築しています。
  当院での研修を有意義なものとするか否かを決定付ける第一要因は、研修医自身の研修姿勢ですが、各科の研修指導医は、研修医の研修モチベーションを高める教育を心がけるとともに、将来どの大学を卒業したではなく、どの病院の研修プログラムを修了したかが重要視される時代に、当院の研修を修了したことが高評価を得る研修教育の確立を目指しています。
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臨床研修プログラム
   平成22年度以降の初期臨床研修制度は、平成16年度から開始された新医師臨床研修制度での必須科目などが開始5年目の見直しにより変更され、以下のようなものになりました。
<必須科目>内科:6ヶ月以上、救急:3ヶ月以上、地域医療:1ヶ月以上
<必須選択科目>外科、小児科、産婦人科、精神科、麻酔科の中から2科目選択
<残り期間>自由選択
<到達目標>変更なし。
  この変更された研修制度は選択科の自由度は増したように見えるが、到達目標の変更がなされていないため従来の必須科での研修を組み入れざるを得ないものになっています。
  この現状を踏まえながらも変更により自由度が増したことを利用して、当院では従来よりも多くの科で研修が可能な以下のような研修プログラムを作成しました。
 
 
 当センターの研修スケジュール
オリエンテーション : 1ヶ月注1) 注1) 研修開始から医籍登録手続き完了までの1ヶ月。  
内科系 : 7ヶ月注2) 注2) 内科系は内科3ヶ月、循環器内科2ヶ月、消化器内科2ヶ月を必須。  
外科系 : 3ヶ月注3) 注3) 外科系3ヶ月は原則外科で3ヶ月研修。
ただし、この間に外科系科のうち、整形外科、脳神経外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、形成外科で1ヶ月研修の希望があれば、外科2ヶ月+希望科1ヶ月の選択が可能。
 
救命救急 : 2ヶ月      
総合診療部 : 1ヶ月      
小児科 : 1ヶ月      
産婦人科 : 1ヶ月      
精神科 : 1ヶ月注5) 注5) 精神科は小阪病院 ・ 大阪府立精神医療センター ・ やまと精神医療センター ・ 舞鶴医療センターの協力下で研修を行う。  
地域医療 : 1ヶ月注6) 注6) 地域医療は森之宮病院 ・ 中野こども病院 ・ 中山クリニック ・ 四ツ橋診療所 ・ 林クリニックの協力下で研修を行う。  
麻酔科 : 2ヶ月      
選択科 : 4ヶ月注7) 注7) 選択科は4ヶ月とし、1科あるいは2科あるいは3科の希望科を選択。 同一科でも良い。  
 
※循環器内科と眼科を選択科とした場合の研修スケジュールの一例を示します。
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研修医教育の実際
 
1.
 オン・ザ・ジョブ・トレーニングにより、研修指導医や先輩医師から実践を通して臨床医としての 知識や手技の教育を受け、配属科での研修スケジュールに従って、カンファレンス、勉強会などで 定期的な教育の機会が与えられています。
 また、研修期間中に症例報告を中心とした学会発表を行う機会が、ほぼ全ての科で与えられて います。
2.  研修医の義務としては、配属科での勤務とは別に、平均月3回程度の研修医当直があります。
 1年目研修医は、先ず、下記にある2年目研修医の補助を行い、年度の後半には2年目研修時に担当することとなるため、1次、2次救急外来患者の初療の訓練を2年目研修医と交替で担当することとなります。
 2年目研修医は、プライマリーケア実践のために、内科系、外科系当直医の監督下で、1次、2次救急外来患者の初療を担当します。
3.  当院は、内科だけでも内科、循環器内科、消化器内科、感染症内科がそれぞれ独立して存在し、内科の中にも内科、腎臓、糖尿病、血液、呼吸器、脳卒中内科部門が存在するように、極めて特化された専門家からなる総合病院であり、各研修科では高度な専門的教育を受けることになるが、反面、総合的なプライマリケア能力を身につけるための修練の場は不足することになる。
そこで、その欠点を補充するものとして、当院では一次、二次救急患者の初療を行う研修医当直制を導入したが、その他にも以下のことを行っている。
 
1) 当院での研修開始時に職員研修部が主催して行っている基礎教育の場
  (1)
カルテの書き方
  (2) 接遇
  (3) 医療リスクマネージメント
  (4) 医療事故防止マニュアル
  (5) 院内感染防止対策
  (6) 診療報酬
  (7) 診療情報などの開示
  (8)
輸血関連(血液型判定・交差適合試験の実技、ABO不適合輸血時の治療方針の講義、など)
  (9) グラム染色法
  (10) 尿沈渣、便検査法
  (11) その他
  2) 職員研修部が主催あるいは共催している年次教育
  (1)
研修医レクチャー (月2回)
  (2) 外来当直症例検討会 (週2回)
  (3) 臨床病理検討会(CPC) (月1回)
  (4) Cancer Board (月1回)
  (5) オンコロジーセミナー (年6回)
  (6) Mortality & Morbidity Conference (随時)
  (7) 臨床カンファレンス・症例検討会 (講演者は外部招聘)
  (8) 災害訓練(初期研修2年のうち最低1回は参加すること)
  3) その他、院内教育として行われているもの
  (1)
院内定期講演会 (月1回:講演者は外部招聘)
  (2) 院内感染症検討会 (院内感染対策委員会主催)
  (3) ICLS講習会
  (4) その他
 
4.
 研修医に関する教育設備は、院内図書の他に、MEDLINEなど世界の文献検索が無料で行える院内ネットワーク 網があり、更に研修医ルーム内には内科、外科、救急医療、薬剤の教科書の他、研修医時代に読んでおけばよかった という本を中心に、自由に貸し出しが可能な「貸し出し図書」を設置し、医学以外の知識、教養を身につける場を 提供しています。
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研修医募集予定人員
  平成27年度研修医定員:30名(平成27年度1年目研修医15名)
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身分及び処遇(平成27年度)
 
身分
臨床研修医
(独立行政法人 国立病院機構 期間職員 就業規則の適用)
給与 月額331,000円+当直料(1回当たり20,000円)
各種保険 健康保険、厚生年金、雇用保険、労働者災害
有給休暇 毎年4月に付与
勤務期間により、2日〜20日(年間)
1年目は15日、2年目は20日付与
夏期休暇あり(3日)、産前・産後休暇、結婚休暇あり
宿舎 独身宿舎あり(但し、希望者多数の場合は入居出来ない場合もある)
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臨床研修希望者への一言
   自身のQOL(QOML;Quality of My Life)ではなく、患者さんのQOLを第一義的に考え、 患者さんやその家族の痛みや苦しみが理解でき、思いやりのある医療の実践を目指し、そのためには献身的であり、かつ体力的にも精神的にもタフであり、積極的で行動力のある研修医の応募を期待しています。
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  (文責 職員研修部 中島 伸・和田 晃・渋谷 博美・宮本 敦史
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