HIV感染症の基礎知識
HIVとAIDSは違います

HIVはHuman Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウィルス)というウイルスの名前で、英語の頭文字(上の下線の文字)を取ったものです。ヒトからヒトにうつります。AIDSは、このHIVによって引き起こされる病気の名前です。AIDSも英語の頭文字を取ったものです。HIVが感染して、AIDSという病気になるまで、5年から10年くらいの期間があります。今は薬があるので、HIVに感染してもAIDSにならない人が、ほとんどです。

HIVは、どうすると、うつりますか?

このウィルスは、感染した(うつった)人の血液、精液、膣分泌液などの体液にいます。コンドームなしの性行為の相手に、注射針の回し打ちの相手に、HIVが感染したお母さんから生まれる赤ちゃんにうつる事があります。

HIVに感染する(うつる)と、なぜ、AIDSになるのですか?

体に入ったHIVは、わたしたちの免疫機能の司令塔とたとえられるCD4陽性細胞の中で増殖し、この免疫の司令塔(CD4陽性細胞)を破壊しますので、私たちの免疫力が低下していきます。わたしたちの体には色々な細菌やウイルス(常在菌と言います)が、一緒に住んでいます。健康であれば常在菌はたいして悪さをしないのですが、免疫が低下すると、常在菌が少し暴れても押さえることができなくなり、重い肺炎や、ひどい下痢などの病気になったりします。これが、厚生労働省が定めた病気ですとAIDSと診断されます。AIDSはHIVに感染後、治療を受けずに免疫力が低下して出てくる病気です。

HIVに感染すると、すぐAIDSになりますか?

いいえ。治療が進み、現在は慢性の病気になりました。HIVに感染していることが、わかれば、病院を受診して下さい。免疫力の低下が進んでいても、治療を開始すれば、免疫力は回復します。治癒はまだありませんので、お薬を飲み続ける必要はありますが、健康でいることができます。ですからAIDSにもなりません。地域でこれまで通りの生活を送れます。もしAIDSを発病しても、多くは治ります。病院を受診して下さい。

HIVに感染すると学校や仕事やジムには、もう行けませんか?

いいえ。続けて行けます。まず病院を受診して免疫など健康のチェックを受けて下さい。免疫の低下があれば、薬を飲まないといけないかも知れません。いずれにしても、HIVに感染して地域で暮らすことが可能です。HIV感染症の感染経路は限られていることを思い出してください。性感染、血液感染、母子感染の3つです。HIVがいるのは、血液、精液、膣分泌液です。相手との性行為ではコンドームを使って下さい。献血はやめて下さい。HIVは水にも弱く、乾燥にも弱いウイルスです。例えば、身に着ている衣類は通常通りの洗濯で良いですし、次に書いた日常生活では感染しません。 学校、仕事、ジムを続ける事は可能です。

★  お風呂、トイレの便座の共用、プール
★  握手、抱擁、軽いキス
★  咳、くしゃみ、汗や涙
★  食器の共有、同じ料理をつつくこと
★  蚊やノミ
★  電車のつり革、階段の手すり
★  文具、パソコン、楽器などの共用

もっと詳しい情報は、どこにありますか?

インターネットでも多くのサイトに情報があります。
いくつか代表的サイトを書いておきますので、ご参考下さい。

  エイズ予防情報ネット
エイズ予防財団作成の予防・啓発情報・NGOなどの情報です。

  HIV検査・相談マップ
日本全国のHIV検査を受けられる場所が検索できます。

  ACC(Aids Clinical Center)
作成:国立国際医療センター戸山病院 エイズ治療・研究開発センター

  HIV/AIDS先端医療開発センター
作成:国立病院機構大阪医療センター HIV/AIDS先端医療開発センター

  HIV感染症及びその合併症の課題を克服する研究
「抗HIV薬Q&A」「HIV診療における外来チーム医療マニュアル」などが掲載されています。

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