研修会報告
平成26年度HIV感染症医師実地研修会
 大阪医療センターでは、増加を続けるHIV感染症患者に対してHIV専門医が少ないという状況を改善する為に、平成18年度よりHIV感染症専門医師養成コース(HIV感染症医師実地研修会)を実施しています。本年度も1ヶ月間におよぶ実地研修を実施しました。
実施時期: 平成26年9月29日(月)〜平成26年10月24日(金)
開催場所: 独立行政法人国立病院機構 大阪医療センター
開催目的: HIV感染症に関する最新の専門知識・治療技術を習得させ、HIV診療体制構築の充実を実践できる人材育成を目的とする。
対象: 西日本ブロックのエイズ診療拠点病院医師(初期研修医は除く) で所属施設長の推薦を受けた者。研修終了後にHIV診療に継続して関わる者が望ましい。
参加者: 2名
内容: 講義・病棟実習・外来見学・NPO見学
講 師 一 覧
1) 疫学と抗HIV治療ガイドライン 白阪 琢磨
2) HIV感染症の診断 渡邊 大
3) HIV感染者に対するソーシャルワーク 岡本 学
4) HIVとカウンセリング 安尾 利彦
5) 薬剤師の役割と服薬指導 矢倉 裕輝
6) 日和見感染症診療(1) 矢嶋 敬史郎
7) 日和見感染症診療(2) 矢嶋 敬史郎
8) 日和見感染症診療(3) 小川 吉彦
9) 針刺し暴露後対策 上平 朝子
10) 外来・病棟看護と療養支援 東 政美
11) 薬害HIV・血友病診療 西田 恭治
12) 薬害エイズと医療体制 ネットワーク医療と人権(MERS) 花井 十伍
13) 日和見感染症診療(カンジダ症、クリプトコッカス症) 矢嶋 敬史郎
14) HIV感染症と物質依存 安尾 利彦
15) わが国におけるHIV母子感染の現状 多和 昭雄
16) 日和見感染症診療(カポジ肉腫) 小川 吉彦
17) 在宅療養支援の実際 東 政美
18) 陽性妊婦の看護支援 中M 智子
19) STD(性行為感染症)の診療 廣田 和之
20) HIV感染症と緩和ケア 道川 綾加
21) HIV感染症と皮膚疾患 小澤 健太郎
22) HIV急性感染 渡邊 大
23) HIV陽性者に対する外科手術 宮本 敦史
24) HIV感染症と肝炎 三田 英治
25) 抗HIV薬の変更と薬剤耐性 渡邊 大
26) HIV感染症と腎障害 伊藤 孝仁
27) 日和見感染症診療(HIV脳症、PML) 矢嶋 敬史郎
28) 免疫再構築症候群(IRIS) 上平 朝子
29) HIVと歯科疾患 有家 巧
30) HIV感染症における呼吸器疾患の画像診断 栗山 啓子
31) HIV感染症の病棟看護 藤川 幸
32) HIV陽性者肛門疾患 宮崎 道彦
33) HIV感染症と眼科疾患 松田 理
34) HIVと薬剤耐性検査 木下 幸保
35) 非感染性疾患、生活習慣病 笠井 大介
36) 日和見感染症診療(抗酸菌症) 伊熊 素子
37) 特定非営利活動法人 ネットワーク医療と人権(MERS) 若生 治友
38) 特定非営利活動法人 HIVと人権・情報センター(JHC) 桜井 健司
39) 特定非営利活動法人 CHARM 青木 理恵子
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参加者の感想文

独立行政法人国立病院機構 姫路医療センター
呼吸器内科 大西 康貴

 この度、一ヶ月間のHIV研修に参加させていただきました。自施設ではHIV診療に関わっておりませんでしたが、日常診療の中でHIVに関する知識の必要性を感じることも多く、このような貴重な機会があると伺い応募させていただきました。

 HIVに関しての知識が全く無い状態で研修をスタートするに当たって、講義について行けるのかなど不安も少なからずありましたが、最初の2週間でHIV診療に必要な基本的な知識を丁寧に講義していただくことで徐々に知識が増えてゆき、そのような不安は解消してゆきました。講義はHIV診療の総論、各論をはじめ、HIV薬の耐性や薬剤変更などさらに高度な内容、そして眼科、外科など感染症科以外の先生方からHIV合併症に関しても網羅していただいており、より知識が深められたと思います。また、薬剤師、看護師、臨床心理士さんをはじめとするコメディカルの方々からも講義をしていただいたり仕事内容を直に見させていただいたりすることで非常に多くの医療者によりHIV診療が支えられていることを知り、チーム医療の大切さを感じることができました。

 2週目より始まった病棟実習では、大阪以外からも症例が集まってきていることもあり、様々な症例を経験することができ、実践経験の中でさらに知識を深められました。1日や2日などの短期間で行われる講義のみのHIV研修会なども時々開催されていますが、この一ヶ月研修中に得られる経験とは大きな差があると感じました。もし迷われている方がいらっしゃれば、1か月研修を受けられる事を強くお勧めさせていただきます。

 最後になりましたが、大変お忙しい中、関わって頂いた先生方やスタッフの皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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修了証書授与式

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