研修会報告
平成27年度HIV感染症医師実地研修会
 大阪医療センターでは、増加を続けるHIV感染症患者に対してHIV専門医が少ないという状況を改善する為に、平成18年度よりHIV感染症専門医師養成コース(HIV感染症医師実地研修会)を実施しています。本年度も1ヶ月間におよぶ実地研修を実施しました。
実施時期: 平成27年9月28日(月)〜平成27年10月23日(金)
開催場所: 独立行政法人国立病院機構 大阪医療センター
開催目的: HIV感染症に関する最新の専門知識・治療技術を習得させ、HIV診療体制構築の充実を実践できる人材育成を目的とする。
対象: 西日本ブロックのエイズ診療拠点病院医師(初期研修医は除く) で所属施設長の推薦を受けた者。研修終了後にHIV診療に継続して関わる者が望ましい。
参加者: 1名
内容: 講義・病棟実習・外来見学・NPO見学
講 師 一 覧
1) 疫学と抗HIV治療ガイドライン 白阪 琢磨
2) HIV感染症の診断 渡邊 大
3) HIV感染者に対するソーシャルワーク 岡本 学
4) HIVとカウンセリング 安尾 利彦
5) 薬剤師の役割と服薬指導 矢倉 裕輝
6) 初回抗HIV療法の実際 渡邊 大・矢倉裕輝
7) 日和見感染症診療(1) 笠井 大介
8) 日和見感染症診療(2) 笠井 大介
9) 症例検討 矢嶋 敬史郎
10) HIV急性感染 渡邊 大
11) 免疫再構築症候群(IRIS) 上平 朝子
12) 日和見感染症診療(カンジダ症、クリプトコッカス症他) 矢嶋 敬史郎
13) 日和見感染症診療(HIV脳症、PML) 矢嶋 敬史郎
14) 日和見感染症診療(抗酸菌症) 伊熊 素子
15) 抗HIV療法の変更と薬剤耐性 渡邊 大
16) STD(性行為感染症)の診療 廣田 和之
17) わが国におけるHIV母子感染の現状 多和 昭雄
18) HIV感染症の病棟看護 藤川 幸
19) HIV感染症と肝炎 三田 英治
20) HIV陽性者に対する外科手術 宮本 敦史
21) HIV感染症と緩和ケア 道川 綾加
22) 陽性妊婦の看護支援 中M 智子
23) HIVと歯科疾患 有家 巧
24) HIV感染症と腎障害 岩谷 博次
25) 在宅療養支援の実際 東 政美
26) HIV感染症と皮膚疾患 小澤 健太郎
27) HIV陽性者肛門疾患(道仁病院) 山田 真美
28) HIVと薬剤耐性検査 田栗貴博・嶋谷泰明
29) HIV感染症と眼科疾患 山田 さつき
30) HIV感染症と物質依存 岡本 学
31) 神経心理検査と事例検討 安尾利彦・宮本哲雄
32) HAND(京都大学大学院医学研究科) 加藤 賢嗣
33) 特定非営利活動法人 HIVと人権・情報センター(JHC) 桜井 健司
34) 特定非営利活動法人 CHARM 青木 理恵子
35) 特定非営利活動法人 MASH 塩野 徳史
36) 特定非営利活動法人 ネットワーク医療と人権(MERS) 若生 治友
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参加者の感想文

独立行政法人国立病院機構 姫路医療センター
呼吸器内科 平野 克也

 まずは、このような貴重な機会を与えて頂き、ありがとうございました。

 HIVの診療経験がなく、こうした研修に参加しなければ一生HIV診療に携わることはなかったものと思います。

講義では第一線で診療されている感染症内科の先生だけでなく、外科、眼科、産婦人科、腎臓内科、消化器内科など、さまざまな科の先生の話を拝聴でき、非常に勉強になりました。

 外来実習や病棟実習では、薬害でHIVに感染された方、MSMによりHIVに感染された方がどのように考え、どのような気持ちで治療を受けておられるのかなど、かなり踏みこんだ所まで話を聞くことができ、貴重な経験となりました。

 外部施設の見学では実際にどのような形でスクリーニング検査がなされているのか、HIVの患者さんがどのような悩みをかかえておられるのか、MSMの方の生活や薬害で疾患をかかえておられる方がどのように感じ、考えておられるのかなど多岐にわたり学ぶことができました。いずれも日常診療では経験することがなく、貴重なものとなりました。

 当研修会で得た知識を元に、姫路に戻ってからも今後のHIV診療に生かしていこうと思います。

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修了証書授与式

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