脊椎外科クリニック
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大阪医療センター
脊椎外科クリニック

当クリニックでは脊椎(せきつい、「せぼね」のことです。)や脊髄(せきずい、手足を動かしたりする大事な「神経のたば」のことです。)に関わる病気の診断や手術を行っています。脊椎の手術には昨今いろいろな方法がありますが、脊椎疾患を診療していく上で最も大事なことはまず的確な診断です。当院には、この的確な診断を支える最新のMRIや3D-CTが備わっています。これら画像検査のみでは診断が難しい病態もあり、例えば椎間孔狭窄では、3D-MRIや電気生理学的検査(SNAP)なども駆使して診断しています。

当クリニックで取り扱う手術は、脊椎変性疾患(年を重ねるにつれ生じる病気)全般はもちろんのこと、脊椎外傷(せぼねのけが)や脊椎・脊髄腫瘍(がんを含むせぼねのできもの)など多岐に渡り、ほぼすべての脊椎手術に対応が可能です。

また当クリニックでは、国内、海外を問わず学会や論文等で情報発信を心がけています(平成24年:学会発表 国内17件 海外2件, 論文掲載 国内2件 海外2件)。当院は大阪大学整形外科関連施設であり、大学脊椎外科グループと連携して共同研究などにも参加しています。これら活発な研究活動を通じ、我々は常に最新の医学知識をもって日常診療に臨むよう心がけています。

当院での受診を希望される場合には、紹介状を持参いただくと診療がスムーズに進められますので、是非ご協力くださいますようよろしくお願い申し上げます。

腰椎変性疾患

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)、腰椎変性すべり症、腰椎分離すべり症、腰椎椎間板ヘルニア、成人脊柱変形(胸腰椎変性側弯症)など

代表的手術@ 腰椎変性すべり症などに対する後方進入腰椎椎体間固定術(PLIF)(図1)
通常、2時間前後で手術は終了します。術後は2日でコルセットを装着して離床し、リハビリを開始します。術後2週間から3週間で退院が可能です。1か所のみの手術(1椎間PLIF)では、手術中に出た出血を回収し洗浄再利用する器械(回収血装置)を用いることで、手術前に来院いただいて血液を貯めたり(自己血貯血)や他人の血液を輸血したりする必要がなく手術が可能です。
使用するインプラントはチタン製で原則一生抜去の必要はありません。近年は術後に体表に突出しないようスリムな形状になっているもの(図2)、や背骨の変形矯正にも対応できるものなどが登場しており、手術によって複数あるインプラントを使い分けています。

頚椎変性疾患

頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)、頚椎後縦靱帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)、頚椎症性神経根症、頚椎椎間板ヘルニアなど

代表的手術例A 頚椎症性脊髄症に対する椎弓形成術(図3)  
当院では通常、術後2日で離床できリハビリを開始します。術後2週間程度で退院が可能です。当院では片開き式の椎弓形成術を採用しています。開いた部分(椎弓)が再び閉じないように人工骨のスペーサー(つっかえ棒の役割)を設置しています。近年は、不要と思われる部分の手術を減らしたり、術後頚椎カラーの固定期間が短くしたりすることで、本手術最大の合併症の一つである術後のくびの痛みは以前に比べずいぶん減っています。

脊椎外傷・脊髄損傷

脊椎破裂骨折、脱臼骨折など 交通事故や労災事故などにより受傷した脊椎外傷は、当院救急救命センターに搬送されます。状況に応じて緊急手術でも対応しています。

代表手術症例B 胸腰椎破裂骨折に対するシャンツスクリュー(図4)
脊椎外傷のうち、せぼねの支えが破綻していたり、骨がずれて神経を圧迫し麻痺をきたしたりしたものでは、手術が必要になります。当院で施行している「シャンツスクリュー法」では、従来よりも簡便に破綻したせぼねの支持性の再獲得と神経の圧迫解除が達成でき、多発外傷後の患者さんでも手術によるさらなるダメージを最小限にとどめることが可能です。当院では胸腰椎破裂骨折の大部分にこの方法を適応し、良好な術後経過を得ています。胸腰椎破裂骨折に対するシャンツスクリューに関しては、千葉県の帝京大学ちば総合医療センターや東京都の都立墨東病院などと共同研究を行っており、当院でも独自にその良好な治療成績を国内や海外で報告しています。

代表手術症例C 胸腰椎脱臼骨折に対する脊椎後方固定術(図5)
シャンツスクリューでは対処できないせぼねの脱臼骨折など重度な脊椎外傷の治療も行っています。

骨脆弱性による病態

胸腰椎圧迫骨折後遅発性麻痺など

代表手術症例D 胸腰椎圧迫骨折後遅発性麻痺に対する椎体形成+後方固定術(図6)  
骨粗鬆症をきたした高齢の女性では、転倒などの比較的軽い外傷で容易にせぼねを骨折(胸腰椎の圧迫骨折)します。骨折しても、たいていは安静臥床により治ってしまいますが、一部の患者さんでは骨折した部分がなかなかくっつかず、そのうちぐらぐらと動くようになり、せぼねの後ろにある神経に当たって、骨折後しばらくしてから足が動かなくなったり(対麻痺)、便やおしっこがしにくくなったり(膀胱直腸障害)、することがあります。この場合には神経の圧迫を取り除き、ぐらぐらしたせぼねを止める手術が必要になります。

脊椎・脊髄腫瘍

転移性脊椎腫瘍、原発性脊椎腫瘍、硬膜内髄外腫瘍、馬尾腫瘍など

代表手術症例E 転移性脊椎腫瘍に対する脊椎前後方固定術(図7)  
転移性脊椎腫瘍は、もともと「がん」がある部位(原発巣といいます。)からせぼねに「がん」が転移してきて生じます。手術が必要になるのは、背骨が「がん」によって侵されせぼねの支持性を失った場合と、転移した「がん」が大きくなり脊髄(神経)を圧迫して麻痺をきたすようになった場合です。手術では神経を圧迫している「がん」を取り除き、支持性の破綻したせぼねをインプラントで再建いたします。転移性脊椎腫瘍では手術で「がん」をすべて取り除くことは困難ですが、近年の「がん」治療の進歩はめざましく、日々登場する新薬により術後予想以上に良好な経過をたどる患者さんが稀ではありません。

その他

化膿性脊椎炎、胸椎黄色靱帯骨化症、胸椎後縦靱帯骨化症、胸髄症など

 
過去4年間の手術件数

  2008 2009 2010 2011
頚椎症性脊髄症 26 26 29 21
腰部脊柱管狭窄症 49 46 37 28
腰椎椎間板ヘルニア 17 23 13 21
腰椎すべり症 35 40 27 61
脊椎、脊髄腫瘍 22 9 13 12
脊椎外傷 25 17 13 18
その他 20 22 36 14
合計 194 183 168 175
 
担当医紹介

火曜日(初診 午前9-12時)
青野博之

医学博士

日本整形外科学会専門医
脊椎脊髄病医
脊椎脊髄病学会認定指導医
日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医

月曜日(初診 午前9-12時)
長本行隆

医学博士

日本整形外科学会専門医
脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医

木曜日(初診 午前9-12時)
古家雅之  
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