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肺がん(外科)






肺癌は1998年に癌の死亡数で一番多くなりました。
少しずつ増加しております。肺癌は治り難い癌です。
発見しにくく、見つかった時には8割の人は、進んでいて手術できません。
そして、老人であっても進行が遅いことはなく、タバコを吸わない女性にもおこる病気です。
そして、発見された時点でかなり進んでいることの多い、いやな病気です。
この病気について患者として知っておく事項について記載します。

★肺癌と言われた患者様に
最近、病名を告知されることが多くなっています。
肺癌と告知された時点で、多くの患者様が、ショックを受け、詳しい説明をうけても、以外と記憶に残らないことが普通かと思います。
患者として知っておくことを中心に述べます。
一般に肺癌と言われる場合、大きく分けて、3種類の場合があります。
それぞれに治療法が異なるので、自分がどの種類の病気かを確認することが重要です。

非小細胞肺癌
いわゆる肺癌のことで、普通、肺癌と言われた場合、この疾患のことを指しています。癌細胞の形態によって、腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌等が含まれます。腺癌はタバコを吸わない人にも発生します。扁平上皮癌はタバコを吸うかたに発生しやすいなどの病気の性格に違いがありますが病気の進み具合つまり病期に応じた治療は同一です。そのため、ひとつのグループとして扱います。

小細胞肺癌
肺癌のなかでもとくに進行の早い癌です。肺癌は抗ガン剤の効きにくい癌ですが、小細胞肺癌は抗ガン剤によく反応します。そのため、治療の中心は抗ガン剤が主になります。初期の症例には手術を併用しますが、ある程度進んだ症例では、放射線治療を併用します。

転移性肺腫瘍
肺に飛び火した癌のことで、転移性肺癌と言われることもあります。例えば、もともとの癌が大腸癌であれば、大腸から肺に飛び火して、肺に腫瘤をつくった場合を言います。もとの大腸癌が治療されており、肺以外の部位に癌が残っていない場合、手術を行うことがあります。大腸癌、腎癌、骨の癌、子宮癌等で手術されることが多く、抗ガン剤の併用も行われます。もとの癌の種類、全身状態、肺の状態によって、治療がことなるので、もとの主治医とよく相談することが重要です。

癌の進み具合を、表す指標を病期と言います。
大きく分けてステージI、II、III、IVの4段階に分けます。
肺癌の病期を簡単に説明すると
ステージIは肺内に癌が限局しておりリンパ節に転移がないこと。
ステージIIは肺内に癌が限局し肺内のリンパ節にのみ転移があるか、リンパ節に転移ないが癌が直接肺外の切除できる周囲に拡がっていること。
ステージIVは他の臓器に転移している場合。
ステージIIIは他の臓器に転移はしていないが、ステージIIより進んだ状態と言えます。
病期が決定すると、治療方針が決められます。
がんの検査は、まず癌であることそしてガン細胞の種類の確定と病期の決定にあります。病期は、手術前と手術時、そして術後の顕微鏡検査にてそれぞれ行われますが、必ずしも一致しないことがあります。
術後の顕微鏡検査の病期がもっとも重要な病期となります。




肺癌の検査は、まずガン細胞の種類の確定と病期の決定にあります。
手術の予定である場合は、手術に必要な検査がこれに、加わります。
肺癌のガン細胞の種類の確定には苦痛を伴う検査が必要となりますが、主治医とよく相談してできるだけ早く診断をつけましょう。
・気管支鏡
口ないし鼻から気管に内視鏡をいれて内腔から病気の場所を確認し、その部位を一部取ってくる方法です。
・経皮性検
外から病気の部位を針で刺しその部位を一部取ってくる方法です。
合併症として検査によって肺が破れ、空気が漏れ気胸になったり出血することがあります。
・開胸あるいは胸腔鏡を用いた肺生検
全身麻酔を行って、病気の部位を手術的に切除する方法です。




非小細胞癌
ステージI 、IIは手術が必要です。
ステージIIIは、抗ガン剤、放射線治療、手術を症例に応じて併用しますが、まだ確立されていません。
抗ガン剤を投与し手術可能であれば手術する方法と、抗ガン剤に放射線療法を併用する方法がすすめられています。
ステージIVは、抗ガン剤の治療がすすめられますが、全身状態や患者自身の希望を考慮し、決定されます。

小細胞肺癌
小細胞肺癌は抗ガン剤によく反応します。そのため、治療の中心は抗ガン剤が主になります。
ステージIの症例には手術を併用します。胸腔内にとどまっている症例では、放射線治療を併用します。胸腔の他に飛び火している症例は主に抗ガン剤の治療となります。

転移性肺腫瘍
もとの癌が治療されており、肺以外の部位には癌が残っていない場合、手術を行うことがあります。
大腸癌、腎癌、骨肉腫、子宮癌等で手術されることが多いですが、他の癌でも、全身状態、肺の転移の状態によって手術を行うことがあります。


肺癌の手術について

ステージI、IIの手術は、主に肺葉切除とリンパ節郭清がおこなわれます。
癒着が非常に強い症例以外は、手術時間3時間前後で、出血量は200ml程度です。
輸血はなるべく使用しないようにしています。
女性に対しては、乳房下縁に皮膚切開を行い、術後、傷が目立たないようにしています。
ステージIIIの手術は症例に応じた手術を行うため、手術時間、出血量は増加します。
転移性肺腫瘍の手術は症例によって方法は変わりますが、必要にして十分な切除をおこなうようにしています。
肺自体が悪く、空気の漏れが多い症例では、フィブリン糊や、タココンブ等の商品を使用する場合もあります。
手術終了時には、肺を膨らませるために管が1ないし2本胸から出ています。
術後、管を屈曲して閉塞しないように気をつけてください。勝手に抜かないようにしてください。
ガーゼの遺残を防ぐため、枚数を数えており、さらに術後にレントゲンで確認しております。




術後の痛みにたいして、背中に細い管を入れて痛みを軽くしていますが、それでも痛い場合は痛みを我慢せず痛み止めを充分使いましょう。
そして痛くても、がんばって咳をして痰を出しましょう。
術後数日は血痰が少しでるくらいがよい咳です。
1週間は咳をするよう努力しましょう。
手術翌日からベッドサイドの歩行が可能です。
管が閉塞したり抜けないように注意しながら、体をよく動かしましょう。
吐き気がなければ、翌日から軽い食事が可能です。
大きな手術をしたからと思って安静にするのがもっともよくありません。
管が不要になり、痛みがある程度おさまれば、退院です。通常1から2週間後です。




肺癌(非小細胞癌)に対する抗癌剤は、効きにくく、副作用も強いので、患者様にとって満足度の高い治療ではありません。
しかし、病気が悪くなり、体力が落ちてからでは使用できない治療です。
抗癌剤の使用にあたっては、主治医と納得がいくまでよく相談して治療を受けましょう。最近、手術前に抗癌剤を使用してから手術することも多くなっています。
また、新しい薬も開発されています。抗癌剤の副作用とその効果をよく考慮して自分の生活に合った治療を選択しましょう。
小細胞癌では抗癌剤が治療の基本になっています。状態が許せる限り抗ガン剤を使用しましょう。
転移性肺腫瘍では、もとの癌の性格に応じて、抗癌剤を使用するかどうかが決まります。
もとの癌の主治医ともよく相談して、抗癌剤の使用を決めましょう。


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