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ホームがんの種類と診療科>頭頸部がん(耳鼻咽喉科)

●口腔および口唇癌
●鼻副鼻腔癌
●上咽頭癌
●中咽頭癌
●下咽頭癌
●喉頭癌
●甲状腺癌
●唾液腺癌




頭頸部は、顔面頭蓋から頸部にかけての部位をいいます。一般的にその範囲であっても、脳 や脊髄、眼窩内は除きます。 頭頸部癌は、頭頸部領域に発生した悪性腫瘍です。耳鼻咽喉 科頭頸部外科領域の悪性腫瘍の特徴として、
1)聴覚、平衡覚、嗅覚、味覚などの感覚器を含む
2)呼吸、発声、摂食、嚥下などに密接に関係している
3)組織に余裕がない
4)衣服で覆われない部分が多い
5)比較的放射線感受性が高い腫瘍が多い、などがあげられます。
 1から4のような特徴があるため悪性腫瘍治療で最も大切な根治性とQOL(生活の質)の保 持をバランスよく保つことが難しいのです。我々はこの難しい課題に対し、手術、放射線治療、 化学療法を適切に組み合わせることにより治療効果を高めようと考え、実践しています。
頭頸部癌としては、主に以下の部位があげられます。

耳    :聴器癌
鼻・副鼻腔:鼻腔癌、上顎癌
口腔   :舌癌、口腔底癌など
咽頭   :上咽頭癌、中咽頭癌、下咽頭癌
喉頭   :喉頭癌
頸部   :甲状腺癌、原発不明癌など
唾液腺  :耳下腺癌、顎下腺癌など

耳鼻咽喉科(頭頸部外科)では、これらの癌を対象としています。
頭頸部癌が全癌に占める割合は約5%にすぎず、この中に多くの部位が存在しますので、各 部位別に分けるとその頻度としては少なくなります。しかし、好発年齢を考えると、将来の高齢 化社会とともに増加する可能性があります。頭頸部癌は、発生部位により癌の性質が異なる ため、治療法も異なります。また、同じ部位の癌でも病期によって治療法が異なります。従っ て、原発巣の部位の確定と病期の把握が重要となります。病期は原発巣の進行度、頸部リン パ節転移、遠隔転移の3項目で決定されます。それぞれについて正確な診断をし、正確な病 期を決定する必要があります。








図をご覧のとおり、頭頸部は呼吸、発声、構音、咀嚼、嚥下(飲み込み)といった、機能に関わ る部位です。従って、頭頸部癌が進行すると、これらの機能に障害をきたす可能性がありま す。勿論、頭頸部癌の治療を行うにあたっても、これらの機能のある程度の障害をきたしま す。たとえば、呼吸の問題のために気管に穴をあける必要が生じたり、発声することができなく なったり、食事を飲み込むことができなくなったりすることがあります。




 病期の決定は、頭頸部癌取り扱い規約に準じて行います。ただし、甲状腺癌に関しては、甲 状腺癌取り扱い規約に準じて行います。
1)原発巣の進行度は'T'で示し、これは各部位の癌の説明の中で解説します。
2)頸部リンパ節転移は'N'で示します。
 'N0'は頸部リンパ節転移を認めないもの
 'N1'は患側に3cm以下のリンパ節を1個認めるもの
 'N2a'は患側に3cmをこえ6cm以下のリンパ節を1個認めるもの
 'N2b'は患側に6cm以下のリンパ節を複数個認めるもの
 'N2c'は両側あるいは健側に6cm以下のリンパ節を認めるもの
 'N3'は6cmをこえるリンパ節を認めるもの、と定義されています。

なお、甲状腺癌に関しては、
'N0' は頸部リンパ節転移を認めないもの
'N1a'は患側の頸部リンパ節転移を認めるもの
'N1b'は両側、正中または健側の頸部リンパ節転移あるいは上縦隔リン
 パ節転移を認めるもの
'Nx'はリンパ節転移の評価が不可能のもの、と定義されています。

現在では、頸部転移リンパ節の検索には、頸部超音波エコーが最も優れています。当科で は、大阪医科大学耳鼻咽喉科の腫瘍班と合同で、転移リンパ節に対するエコーでの術前評価 の精度を向上するための臨床研究を行っています。このデータを基にして、一定の診断基準 を設けて診断しています。穿刺吸引細胞診(FNA)も多用して診断精度の向上を目指していま す。

3)遠隔転移は'M'で示します。
'M0'は遠隔転移を認めないもの
'M1'は遠隔転移を認めるもの、と定義されています。
遠隔転移の有無は、全身ガリウムシンチ、骨シンチといった全身の検索と、頭頸部癌で転移を 起こしやすい肺や肝臓のCTで検索します。
4)病期
ステージI:T1N0M0
ステージII:T2N0M0
ステージIII:T3N0M0、T1-3N1M0
ステージIV:上記以外
原発部位で多少異なる部分もありますが、ほぼ上記の分類です。





病期には直接関係しませんが、重複癌の検索は重要です。下咽頭癌では食道癌との重複が 多いため、食道内視鏡検査を行う必要があります。このとき、必ずルゴール染色を行い、染色 されない部分を指標に癌のスクリーニングを行います。下咽頭癌に限らず、頭頸部癌患者に 食道癌などの消化器癌を合併することが多いため、当科では、甲状腺癌を除く頭頸部癌患者 には全例、食道内視鏡検査をおすすめしています。また、ほとんどの頭頸部癌は喫煙と関係し ます。従って、肺癌を合併することもあるため、当科では胸部CT検査もおすすめしています。




頸部に腫瘤を自覚された場合、何科を受診すればいいのかわからない、といったことをよく きます。開業医の先生方でも、何科に紹介すればいいのか迷われることもあるかと思います。 基本的には、耳鼻咽喉科(頭頸部外科)に受診、あるいはご紹介いただくのがよいと思いま す。

頸部腫瘤の原因
頸部腫瘤は、いろいろなものを想定しなければいけません。前頸部なら甲状腺腫瘍、正中頸 嚢胞など、側頸部であれば側頸嚢胞、頸部リンパ節腫脹、神経鞘腫、リンパ管腫など、耳下部 であれば耳下腺腫瘍、リンパ節腫脹など、顎下部であれば顎下腺腫瘍、リンパ節腫脹などを 念頭に置きます。意外に耳下腺腫瘍や顎下腺腫瘍をリンパ節腫脹と間違われる場合も多いよ うです。

頸部腫瘤の検査
必要な検査は、第一に超音波エコーです。最も非浸襲的であり得られる情報も多く、また同時 にエコーガイド下で穿刺細胞診を行うことができるため、適確に診断することが可能となりま す。頸部エコーは、耳鼻咽喉科・頭頸部外科医が一番慣れていると思います。そのほか、血液 検査や腫瘤によってはCTやMRIをオーダーすることもあります。

穿刺細胞診、生検(摘出)の意義
 穿刺細胞診は、注射針を目的の腫瘤に刺入し細胞を吸引します。従って、ほとんど身体には 影響がありません。これだけで、癌の転移リンパ節や、甲状腺癌といった悪性疾患を診断でき る場合も多く、非常に有効な検査です。当院では、腫瘍性病変を認めれば必ず穿刺細胞診を 行っております。
しかし、どうしても診断がつかない場合もあります。特にリンパ節に関してですが、悪性リンパ 腫が疑われる場合は、細胞診で判断することは基本的には不可能であり、リンパ節摘出が必 要になります。リンパ節生検はたいていの場合局所麻酔下に摘出できます。この場合、入院 は不要です。しかし、場所により全身麻酔をかけて摘出した方がよい場合もあります。この場 合、入院が必要で、当科では最低4日の入院をお願いしています。

診断がついたら
診断がつけば、早急に治療に移る必要があります。
甲状腺、顎下腺、耳下腺などの腫瘍性疾患は、「甲状腺癌」、「唾液腺癌」のページをご参照く ださい。リンパ節疾患で、悪性リンパ腫と診断がつけば、当院では総合内科血液疾患グルー プで治療を行っていただいていますので、そちらのホームページをご参照ください。 リンパ節の炎症性疾患は多種多様ですので、実際の診療の場でお話しさせていただくようにし ています。





聴器癌
 まれな腫瘍です。症例に応じ、手術単独、手術と放射線療法の併用、放射線療法のうちから 治療を選択しています。 その他の腫瘍については腫瘍別にまとめてあります。参考にしてください。


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