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●脳梗塞ってどんな病気? →脳梗塞総論へリンク
  平たく言えば脳の血管がつまる病気です。つまった先の血流が途絶えた場所の症状が出現します。脳のどの場所にどのくらいの大きさの梗塞が起こるかによって、現れる症状は様々です。
 
●脳梗塞に関する検査は? →脳の検査へリンク
  脳梗塞が疑われたら、どのタイプの脳梗塞で、どのような形で発症・進展していくか、また、原因となった病気(動脈硬化の危険因子や心疾患・不整脈)を明らかにするために以下の検査のうち必要な検査を行います。
 
@一般検査:
  血液・尿検査
  心電図
  胸部や腹部のレントゲン写真
  など
A血管と心臓の病変を見る検査:
  頚部血管超音波検査と経頭蓋超音波検査
  心エコー・心電図
  経食道心エコー
B脳梗塞の場所と広がりを見る検査
  頭部CT検査(コンピューターX線断層撮影)
  頭部MRI検査
C脳の血管の状態を見る検査
  頭部MRA検査
  3D−CTA
  血管造影検査(DSA)
D脳の血流・代謝を見る検査
  SPECT
  PET
  CT Perfusion
  MR Perfusion
一部の検査は専門施設で可能なものが含まれます。
 
●脳梗塞の治療は?→脳梗塞治療へリンク
  急性期か慢性期か、どういうタイプの脳梗塞か、罹患している個々の病気やその人の状態を総合的に考えて決定します。脳梗塞の急性期は症状の増悪や再発がまれではありません。原因や病態が明らかになるまでは慎重な全身管理が必要とされます。全身管理は、安静、呼吸循環管理、合併症対策(ストレス性胃潰瘍、感染症)栄養・排泄の問題などです。治療薬は治療の項目を参照してください。リハビリテーションは急性期はベッドサイドで関節拘縮などに対して、慢性期は機能回復に関して必要となることがあります。慢性期は、再発予防のための治療薬、動脈硬化のリスクファクターとなる生活習慣病の治療、食事療法、適度な運動・リハビリテーション、また、心機能が悪くなければ飲水をしっかりし脱水を回避することなどを指導しています。
 
●脳梗塞が起こったら?
  自分も家族もびっくりして冷静さを失ってしまうかもしれませんので、以下に述べてあるようなことを参考にしてください。意識が悪い(呼びかけても反応がない)、激しい頭痛がある、嘔吐を繰り返す、呼吸が不規則などの重篤なサインがある場合は救急連絡が必要です。→自分ひとりであれば、誰かまたは救急隊を呼び、安静にしていましょう。症状が軽いように思えても、進行することはよくありますので症状が5〜10分ほど続くときには、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。また、頭痛や吐き気・嘔吐があるときにも要注意で、これらが強い場合や増悪してくる場合は一刻も早く医療機関を受診しましょう。
  周囲の方の対応は以下のようなものがよいでしょう。
  動きにくそうであれば、(上記の重篤なサインがない場合)楽な姿勢で静かに寝かせてあげましょう。救急車を呼びましょう。
  衣類やネクタイを緩めてあげて楽にしてあげましょう。顔を横に向けて寝かせましょう(もし嘔吐しても吐物がのどに詰まりにくいからです)。入れ歯ははずしておきましょう。
 
●これって脳梗塞かしら?と思う症状
  どちらかの半身に脱力や感覚障害はありませんか?見えるはずのものの半分側しか見えない、相手の言うことがわかっているのに言葉が出てこない、などの高次機能の症状はありませか?しゃべりにくさは言葉がもつれるような呂律の回りにくさはありませんか?これらの症状が急にみられたら、脳梗塞の可能性が考えられます。
 
●ADLってなんですか?
  ADLは、Activity of Daily Livingの略称です。すなわち、日常生活動作のことをいいます。具体的には、食事、移乗、整容、トイレ動作、入浴、歩行、階段歩行、更衣、排便、排尿などの事を表します。ADLの評価は、患者さんの病態把握、リハビリ計画の立案、リハビリ効果の判定、他職種あるいは他施設への情報提供のためなどに行われます。
 
●脳梗塞の予防は?→栄養指導へリンク
  脳梗塞を起す危険因子は、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病が挙げられます。また、喫煙される方、過度のアルコールを摂取される方、あまり運動をされない方もご注意ください。この他に、以前に心房細動(不整脈の一種)といわれたことのある方も注意が必要です。心房細動も危険因子の1つですので、現在の状態の把握をしておくこと、必要に応じて適切な治療を受けることは重要なことです。
  脳梗塞の予防のために日常生活の中で出来ることは、禁煙はもちろんのこと、アルコールは控えめにすることです(一日平均、ビールなら大ビン1本、日本酒なら1合、ワインならグラス2杯、ウイスキー水割りなら1杯程度まで)。そして運動です。1日30分〜1時間程度のウォーキング(ニコニコ笑顔のこぼれるペース)を心がけて下さい。運動は単にカロリーを消費してくれるだけでなく、血管を広げ、腎臓でのナトリウム(塩分)の排泄をアップさせることが証明されています。週に1〜2日はサボる日があってもかまいませんので、継続して運動をされるとよいと思います。2002年の日本高血圧学会の特別講演で、運動を継続していた人はしていない人に比べて骨量に明らかな差が見られることや、癌発症率がダウンすること、アルツハイマー型痴呆の発症の危険性を80%も防げること、また運動と食事に気をつけることで実年齢よりも7〜8歳は若返れるということが分かってきており、運動をすることは脳梗塞を予防するだけでなく、多くのすばらしい効果をもたらしてくれることが報告されていました。
  次に毎日の食事に気を配り、栄養のバランスを考えて摂取しましょう。「医食同源」という言葉をよく耳にしますが、生活習慣病になりやすい遺伝子を持っていても、「食」によってその遺伝子の発現を抑え逆に良い遺伝子の働きを助けてくれるというすばらしい働きがあることがわかってきました。食事内容の重要性と必要性を見直すことは生活習慣改善の基本です。
  禁煙や食事、運動の必要性がわかっても実践を伴いにくいのが現実です。しかし、日々の小さな心がけを積み重ねていくことが予防につながります。
 
●脳梗塞後のリハビリテーションってどんなもの?→リハビリテーションへリンク
  脳梗塞による運動機能障害の回復を促すリハビリテーションは、急性期(発症から1ヶ月以内)における早期リハビリが特に重要であり、その正否が2ヶ月以降の回復期における改善をも左右します。したがって、脳梗塞の急性期治療と平行して、早期よりリハビリテーションが開始されます。
 
●脳梗塞後の注意点は?→脳梗塞治療へリンク
  脳梗塞を再発しないようにしなければなりません。そのためには日々の生活の中で注意しておかなければならない点をしっかり把握し、生活習慣の改善と危険因子のコントロールが重要となるでしょう。まず日々の生活の中では脱水、風邪などの感染症に気をつけ、運動不足、喫煙、ストレスを避けることです。これらは脳梗塞の引き金や助長因子となるといわれているので、水分補給を怠らず(心機能や腎機能に問題のない方なら最低でも1日1リットルは摂取)、規則正しい生活、適度な運動をこころがけましょう。また喫煙の習慣がある方は直ちにタバコを止めるべきです。
  また、脳梗塞の再発予防のために病院から処方された抗血小板薬(アスピリンやチクロピジン)や抗凝固薬(ワーファリン)は、忘れずに服用してください。
 
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