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●危険率
  開心術:2〜3%
  これは一般的な数字であり基礎疾患(糖尿病、腎不全、陳旧性脳梗塞など)の有無、年齢、心機能低下の有無、緊急もしくは待機手術の別により危険率は増減します。
 
●合併症
  開心術の場合、術中心筋梗塞、脳梗塞、出血が最も恐れるべき合併症であり、その他に腎不全、肝不全、呼吸不全、感染、不整脈などがあります。胸部大動脈瘤の手術の場合、脳梗塞、出血、感染、反回神経麻痺による嗄声・誤嚥・呼吸不全、塞栓症、感染があり、特に下行大動脈瘤の手術の場合対麻痺による下半身不随を発症する恐れがあります。腹部大動脈瘤の手術では虚血性腸管壊死、腎不全、下肢動脈塞栓症、感染、腸閉塞、インポテンツ、創ヘルニアなどがあります。
 
●輸血について
  術前に貧血を認めず手術までに十分な時間を有している場合は自己血貯血を施行し可能な限り同種血輸血をしなくても済むようにしますが、貧血が進めば当方の判断にて輸血を施行致します。現在、日本赤十字にて十分な検疫を受けおり梅毒、B型肝炎、C型肝炎、エイズはまず感染することはありませんが、ごく稀に未知の肝炎感染、アレルギー、拒絶反応といった副作用が出現することがあります。
 
●入院日数
  順調に経過すればおよそ3週間で、術後10日から2週間で退院できるようになります。これは個人差がありますので入院日数は前後します。
 
●更生医療・身体障害者申請について
  心臓の手術の場合に限り原則的に手術前に身体障害者申請及び更生医療申請を行っていただきます。特に兵庫県、奈良県、滋賀県在住の方は提出期限が厳しいのでご注意ください。大阪府では都島区の方は手術前に区役所に一報を入れておく必要があります。
  心臓機能障害として3級もしくは4級が認められ更生医療の申請が可能になります。更生医療とは、通常は退院時に一時金(約100万円程度、これは後に高額医療申請にて返還されます。)の負担をしていただきますがこれの負担も免除してくれるシステムです。
  また、人工弁置換術、ペースメーカー植込みを施行した場合に限り、身体障害者の1級が取得できます。これは手術施行後いつでも申請できます。
 
●術前の注意点
  出来るだけ良好な体調で手術を受けていただくために、外来でも説明されることと思いますがその指示に良く従ってください。喫煙者は禁煙まずこれが一番大事です。さらに過度の運動の禁止、暴飲暴食の禁止といった日常生活における摂生が必要です。ただしむやみに神経質になる必要はありません。十分な休息・睡眠、バランスのとれた食事、急激な体重変化がないかどうか体重測定を毎日するといった簡単なものです。担当医の話をよく聴いていただければ幸いです。
 
●術後の注意点
  術後は体が許す限り活動してください。あまりビクビクして外にも怖くて出られないというのではせっかく良くなった意味がありません。規則正しい生活、バランスの取れた食事をしてください。また人工弁置換術々後で抗凝固療法としてワーファリンを内服されている方はビタミンKの過剰摂取は絶対に避けてください。ワーファリンの効果が無くなり血栓形成による人工弁機能不全、脳梗塞などといった不幸な合併症を発症する原因となります。いわゆる健康食品、ビタミン剤は一切摂取しないほうが安全です。どうしてもという場合は主治医に確認してください。
 
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