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安静心エコー図法   負荷心エコー図法   経食道心エコー図法

●安静心エコー図法
  特徴:長所→非侵襲性・簡便性・迅速性・反復施行性、限界→画質依存性・術者依存性・心筋虚血/バイアビリティ評価(負荷が必要)
  診断目的:形態的・解剖学的異常の検査→左室壁運動異常・罹患冠動脈の推定・左室径・心筋組織性状観察、機能的評価→収縮拡張能・弁逆流・左室流入速波形・肺静脈血流速波形、梗塞合併症→僧帽弁逆流・乳頭筋機能不全・乳頭筋断裂・心室瘤・左室内血栓など
  左室収縮能:回転楕円体としての近似―左室壁運動異常による測定誤差、Wall Motion Scoreなど
  左室拡張能:左室流入速波形→早期流入波(E波)・心房収縮波(A波)のE/A、E波減速時間(DT)、等容収縮時間(IRT)、拡張能障害の程度によりE/Aの低下・E/Aの偽正常化、肺静脈決流速波形(s波・d波・a波)による左房圧・左室拡張末期圧の推定
  心筋梗塞:左室局所壁運動異常、心室瘤形成、左室リモデリング
  心筋梗塞:左室局所壁運動異常、心室瘤形成、左室リモデリング
  僧帽弁逆流・乳頭筋断裂・心室中隔破裂:乳頭筋・腱索の離断と随伴する僧帽弁逆流、破裂孔の存在・通過血流の描出・血流速の計測
  左室壁在血栓:壁運動低下部に好発
  冠動脈病変:高周波探触子、カラーフローイメージング、血流速測定
  診断能:心筋梗塞→壁運動・壁厚・エコー輝度、狭心症→壁運動からの診断は困難(スタニング・ハイバーネーション・VSAの発作時の壁運動異常の検出やnon-Q MIの診断は可) 重症度診断:左室収縮能・壁運動スコア・左室リモデリング・虚血性心筋症・梗塞合併症などの診断
  予後診断:安静時の収縮能低下・合併症の程度・拡張能障害→予後に影響
  治療選択:収縮拡張能・弁逆流・心内血栓が目安に
  治療評価:非侵襲的に経時的長期観察が可能
 
●負荷心エコー図法
  目的:冠動脈狭窄の存在・重症度(虚血の広がり)・AMI後の予後予測・安静時壁運動異常部位のバイアビリティ評価
  原理:冠予備能の低下→負荷によって虚血性の壁運動異常を誘発、収縮低下→負荷によって収縮予備能を評価
  負荷方法:運動負荷・ペーシング負荷・薬物負荷など、薬物負荷(交感神経作動薬:ドブタミン−陽性変力作用;冠血管拡張薬:アデノシンやジピリダモール−盗血現象)が一般的(中でもドブタミン負荷)
  長所:虚血による壁運動異常の存在と重症度・広がりを直接観察できる、簡便性
  短所:肺や肋骨による観察領域の制限、術者の技量
  冠動脈狭窄の診断:負荷により生じた壁運動異常とその広がりからの冠動脈病変部位の推定、検出感度は多枝高度狭窄・心筋梗塞の既往で高い
  気絶心筋の評価:早期再灌流後に残存する心機能異常、心筋バイアビリティ評価は予後判定・治療法選択に重要、低用量ドブタミン負荷(5−10γ)や期外収縮後収縮増強、高用量ドブタミン負荷(20−40γ)
  冬眠心筋の評価:冠血流の減少による安静時心機能の持続的異常状態、低用量ドブタミン負荷が有用、低灌流状態の虚血を悪化させる矛盾に注意
  予後予測:負荷心エコー図法が陰性→心事故の発生頻度は低い(逆に陽性→予後不良)、トレッドミルよりも心筋虚血検出感度が高い
  診断能:デジタル化により負荷前後の壁運動を同一画面上で比較しながら評価可能→信頼性が改善
 
●経食道心エコー図法
  超音波プローブを胃食道内視鏡のように口から食道へ挿入し、食道内から心臓背面へ向けて超音波を照射し、心房側から心臓を観察する方法である。心房が食道と接していることを利用した検査法である。経胸壁法に比し超音波がほぼ直接心臓に到達できるため解像度のよい画像が得られる。心房内の血栓や血流、弁膜のより詳細な観察が可能である。プローブの方向を調節することにより大動脈の観察にも応用される。
 
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