阪神大震災の教訓から、厚生省は全国10ブロックに各一箇所の防災拠点国立病院を指定して、災害時の医療活動に備える設備と行動計画を立てた。当院は近畿ブロックの拠点病院に指定されている。
1、運営について
○ 24時間緊急対応
○ 医師の同乗したヘリコプターで傷病者を受け入れる。
○ 消防と連携した医療救護班の派遣
○ 広域災害・救急医療情報サービス
2、施設
○ 入院2倍、外来5倍のスペース
○ 簡易ベッドなど備蓄スペース
○ 耐震構造
○ 水・電気などライフライン維持
○ 災害医療研修室
3、設備
○ 救急医療情報システム端末
○ 外傷、挫滅症候群、広範熱傷などの医療に必要な診療設備
○ 多数の簡易ベッド
○ 携行式応急医療資器材、薬品、テント、発電機、食料、飲料水
○ トリアージタッグ
4、搬送関係
○ ヘリコプターの離着場
○ 医療救護班派遣用の緊急車両(ドクターカー)
防災拠点国立病院の指定を受けて、平成8年12月に備蓄庫が完成した。
場所は当院敷地内の北側の地下にあり、広さは約750平米。巨大な貯水庫のほかに、医療物品、器材、薬品、日用品、食料それぞれの備蓄室が用意され、ほかに管理と情報送受信のための部屋が設置されている。
1、災害発生に伴う出勤体制
当院を含む地域で「震度5強」の地震が発生した場合は、原則として、全職員は可及的速やかに出勤し、地域罹災者の受け入れと医療活動に従事すること。交通機関が混乱して多くの職員が出勤不可能な場合は、「徒歩8Km以内に在住」の職員は出勤すること。
2、災害対策本部の設置
災害対策本部を院長室に置き、本部長には院長が当たる。
3、医療班の編成と派遣
防災拠点国立病院は医療班を編成し、災害地に派遣することが義務付けられている。
近畿地方医務局あるいは大阪府からの要請により、あるいは本部長の判断により、医療班を編成する。医療班は、医師1名、看護師2名、薬剤師1名、事務官1名をもって1班とし、少なくとも2班を編成する。医療班は、院長の業務命令により災害地に派遣される。
注1、医療班の人選については、職種ごとに担当部長が行う。
医師(診療研修部長)、看護師(看護部長)、薬剤師(薬剤科長)、事務官(事務部長)。
放射線、検査部門の派遣が必要な場合は本部において人選する。
注2、派遣地、派遣手段、携行物品などについては本部で指示する。